スレタイ通り

潰れるまでの危険領域に入ってきて草

さらに深刻なのが日産だ。上半期の世界販売台数は156万台で、前年同期からなんと20.4%も減ったのだ。

 日産は22年3月期決算で2155億円の純利益を計上し、前期の4487億円の巨額赤字からは脱した。ところが22年3月期の世界販売台数は388万台と、前期から4.3%減っているのだ。加えて22年3月期の利益のうち、約760億円は独ダイムラー(現メルセデス・ベンツグループ)株の売却益だ。

 円安が日産の本業の不振を見えづらくしているが、仮に円高へと為替相場が転じた場合、一気に窮地に追い込まれる可能性すらある。

 ダイヤモンド編集部が16業界別の倒産危険度を検証したところ、自動車関連業界では25社が“危険水域”と判定された。そして日産はワースト3位にランクインした。

 日産といえば、系列のサプライヤーのマレリホールディングス(旧カルソニックカンセイ)が事業再生ADR(裁判外紛争解決手続き)の申請を断念し、今年6月に民事再生法に基づく簡易再生が決まった。自動車業界では「第二のマレリは?」「次はどこか?」と不安視する声が絶えない。