>>674続き
それでも接客を続けたある日誠意が伝わり、社長はこういった。
「まぁ、もともと機械に原因があるわけで君達の責任ではないのはわかっている。悪かったなと」
同情までして頂けるようになったらしい。

社長は話を続けた。

「僕はね、毎朝出勤するときにね、実はレクサス星ヶ丘店の前を通るんだよ。」
「するとね、店の前でたっている彼がお辞儀をしてくれるんだ。毎朝、毎朝ね。」
「運転手がいるから僕はいつも彼の方を見る事ができるんだ。
 何とも気持ちがいい。関心するよね、いつも、いつも」

そして、黙っているマネージャーさんにこう言ったという

「あの彼に免じて今回の事は無かったことにしてあげよう。」

2010年7月5日トヨタ自動車は5日、『クラウン』およびレクサス『LS』など計8車種のバルブスプリングに不具合があるとして、
国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。

たかが警備、たかがお辞儀、しかしこのトラブルを救ったのは手腕マネージャーでもなく、
手腕サービスマンでもなく警備員さんのお辞儀」
もちろんレクサス星ヶ丘店のそうそうたるメンバーの対応があっての最終結果だが
これが、たんなる「物」を売る物売りと一流の違い