http://www.sankei.com/affairs/news/170719/afr1707190003-n1.html

 二重国籍問題をめぐり、18日の記者会見で戸籍謄本の一部などを公表した民進党代表の蓮舫氏。自身の説明に事実誤認があったことには反省を口にする一方、日本と台湾にルーツを持つ自らを「多様性ある社会の象徴」と表現。「日本人と違うところを見つけ、違わないことを戸籍で示せと強要する社会はおかしい」との主張も繰り返した。

 会見場となった民進党本部(東京都千代田区)。真っ白なジャケットとパンツ姿で現れた蓮舫氏は、今回の開示は例外的措置と強調。昨年まで台湾籍が残っていたことについては「17歳の時に父親が台湾籍離脱の手続きをしてくれていたと思っていた」と釈明し、「手続きを怠っていたのは事実。申し訳ない」とおわびの言葉を重ねた。

 説明責任を十分に果たしたかを問われると、「故意ではないが、深く反省している」としつつ、「血筋や性別で差別されている人たちもいる。私のようなケースが再発しないよう、民進党が多様性を守っていきたい」とのアピールも。質問者には目を向け、うなずきながら聞き入っていたが、厳しく政治責任を問われると「(離脱の)手続きを故意に怠ったのではない」と強い口調で切り返した。

 会見では、二重国籍なのかどうかに端を発した今回の騒動の論点が、戸籍の開示の是非となったのは「議論のすり替え」だと指摘される場面も。蓮舫氏は「指摘はその通り。発言の一貫性を欠いたこと、あやふやな説明が浸透したことは私の責任」と認めた。

 また、自らの発言に疑念を持っている人々がいることを「仲間から指摘された」と明かす場面もあり、党内で責任を追及する声があったこともうかがわせた。