【詳報証人喚問】佐川氏、経緯や誰が指示、答えぬまま
財務省が森友学園との土地取引をめぐる決裁文書を改ざんした問題。当時の理財局長だった佐川宣寿・前国税庁長官の証人喚問が、参院と衆院の予算委員会で開かれました。改ざんの理由や政治家の関与など、疑問点をめぐるやりとりは。タイムラインで追いました。
■佐川氏「どういう経緯で、誰が、どう具体的に指示したか、答えていない。明らかになっていない」解明不十分と認める 衆院の証人喚問も終了(16:12)
衆院予算委員会で行われた証人喚問では、丸山穂高氏(日本維新の会)が最後の質問者。「国民が知りたい真相を解明できたと、自身は考えるか」と聞くと、佐川宣寿氏は「先ほどからおしかりを受けている。実際にどういう経緯で誰がやったのかはお答えできていないので、そこについてはできていないんだろう」と証言した。
丸山氏が「解明できていないということですね」と確認すると、佐川氏は「どういう経緯で、誰が、どう具体的に指示したかはお答えしていないので、そこについては明らかになっていないということでございます」。疑惑の解明が不十分だと佐川氏自ら認めた格好のまま、証人喚問は午後4時12分に終わった。
■佐川氏「忖度とは個々の内面の話、私が特定のことを言うことはできない」(15:40)
森友学園問題で流行語とも言える言葉になった「忖度(そんたく)」を巡るやりとりもあった。
佐川宣寿氏は証人喚問で、安倍晋三首相や妻昭恵氏の国有地取引への「影響」や、文書改ざんの「指示」を否定している。今井雅人氏(希望)が「(昭恵)夫人の関わりで(財務省職員が)忖度した可能性は否定できない。なぜ影響がなかったと断言できるのか」と質問。佐川氏は「忖度とかいう話は、まさに(職員の)個々の内面の話なので、私が何かここで特定のことを言うことはできない」とかわした。
■佐川氏、今井首相秘書官との面会「記憶が遠いが…」(15:10)
よどみなく証言している佐川宣寿氏だが、午後3時10分ごろ、首をひねって少し考え込む場面があった。
逢坂誠二氏(立憲民主)が「首相秘書官の今井(尚哉)さんとお会いになったのは、最後はいつか」と尋ねた時だ。佐川氏はやや時間をおいて手を挙げ、「記憶が遠いが、私が(2016年に)理財局長になってすぐだと思うが、経済対策で官邸にご説明に上がった時に、お部屋にいらっしゃったと思う」と述べた。国有地取引や改ざん問題を巡る、官邸からの働きかけは重ねて否定した。
■佐川氏、近畿財務局職員自殺に声震わせ(14:50)
近畿財務局の職員が自殺したことへの考えを、竹内謙氏(公明)がただす。佐川宣寿氏は「亡くなられた話は、私が国税庁長官を辞任した9日にニュースで知った。大変……」と述べたところで声を震わせ、「残念で、心よりご冥福を祈りたい」と目をしばたたかせながら答えた。
竹内氏はさらに、「申し訳ないの一言はないのか」と追及。佐川氏は「本省理財局と近畿財務局との間で、もし仮に、私は本当の事実関係は承知しないが、仮に連絡担当の職員であって、決裁文書の書き換えにつながることであれば、本当に申し訳ないことだと思う」と頭を下げた。
■佐川氏の証言拒否、30回超える(14:10)
衆院予算委員会で証人喚問が始まり、河村建夫委員長(自民)が決裁文書改ざんの経緯について尋ねる。佐川宣寿氏は「私自身、刑事訴追のおそれがありますので、そこの答弁は控えさせて頂きたいと思います」と証言を拒否。午前中の参院予算委での喚問と、同様の姿勢で臨んだ。今日、佐川氏が訴追を理由に証言を断った回数は、30回を超えた。
佐川氏、職業尋ねられ「無職です」 委員長の人定質問(14:05)
衆院予算委での証人喚問の冒頭、河村建夫委員長(自民)が人定質問を行った。河村氏が「あなたは佐川宣寿君ですか」と尋ねると、佐川氏は「はい、そうです」。職業を尋ねられると、佐川氏は「無職です」と述べた。
■佐川氏の証人喚問、衆院予算委でも始まる(14:00)
佐川宣寿氏に対する証人喚問が午後2時、衆院予算委員会で始まった。
(以降ソースにて)
2018年3月27日17時09分
https://www.asahi.com/articles/ASL3T7FMXL3TUEHF00B.html
財務省が森友学園との土地取引をめぐる決裁文書を改ざんした問題。当時の理財局長だった佐川宣寿・前国税庁長官の証人喚問が、参院と衆院の予算委員会で開かれました。改ざんの理由や政治家の関与など、疑問点をめぐるやりとりは。タイムラインで追いました。
■佐川氏「どういう経緯で、誰が、どう具体的に指示したか、答えていない。明らかになっていない」解明不十分と認める 衆院の証人喚問も終了(16:12)
衆院予算委員会で行われた証人喚問では、丸山穂高氏(日本維新の会)が最後の質問者。「国民が知りたい真相を解明できたと、自身は考えるか」と聞くと、佐川宣寿氏は「先ほどからおしかりを受けている。実際にどういう経緯で誰がやったのかはお答えできていないので、そこについてはできていないんだろう」と証言した。
丸山氏が「解明できていないということですね」と確認すると、佐川氏は「どういう経緯で、誰が、どう具体的に指示したかはお答えしていないので、そこについては明らかになっていないということでございます」。疑惑の解明が不十分だと佐川氏自ら認めた格好のまま、証人喚問は午後4時12分に終わった。
■佐川氏「忖度とは個々の内面の話、私が特定のことを言うことはできない」(15:40)
森友学園問題で流行語とも言える言葉になった「忖度(そんたく)」を巡るやりとりもあった。
佐川宣寿氏は証人喚問で、安倍晋三首相や妻昭恵氏の国有地取引への「影響」や、文書改ざんの「指示」を否定している。今井雅人氏(希望)が「(昭恵)夫人の関わりで(財務省職員が)忖度した可能性は否定できない。なぜ影響がなかったと断言できるのか」と質問。佐川氏は「忖度とかいう話は、まさに(職員の)個々の内面の話なので、私が何かここで特定のことを言うことはできない」とかわした。
■佐川氏、今井首相秘書官との面会「記憶が遠いが…」(15:10)
よどみなく証言している佐川宣寿氏だが、午後3時10分ごろ、首をひねって少し考え込む場面があった。
逢坂誠二氏(立憲民主)が「首相秘書官の今井(尚哉)さんとお会いになったのは、最後はいつか」と尋ねた時だ。佐川氏はやや時間をおいて手を挙げ、「記憶が遠いが、私が(2016年に)理財局長になってすぐだと思うが、経済対策で官邸にご説明に上がった時に、お部屋にいらっしゃったと思う」と述べた。国有地取引や改ざん問題を巡る、官邸からの働きかけは重ねて否定した。
■佐川氏、近畿財務局職員自殺に声震わせ(14:50)
近畿財務局の職員が自殺したことへの考えを、竹内謙氏(公明)がただす。佐川宣寿氏は「亡くなられた話は、私が国税庁長官を辞任した9日にニュースで知った。大変……」と述べたところで声を震わせ、「残念で、心よりご冥福を祈りたい」と目をしばたたかせながら答えた。
竹内氏はさらに、「申し訳ないの一言はないのか」と追及。佐川氏は「本省理財局と近畿財務局との間で、もし仮に、私は本当の事実関係は承知しないが、仮に連絡担当の職員であって、決裁文書の書き換えにつながることであれば、本当に申し訳ないことだと思う」と頭を下げた。
■佐川氏の証言拒否、30回超える(14:10)
衆院予算委員会で証人喚問が始まり、河村建夫委員長(自民)が決裁文書改ざんの経緯について尋ねる。佐川宣寿氏は「私自身、刑事訴追のおそれがありますので、そこの答弁は控えさせて頂きたいと思います」と証言を拒否。午前中の参院予算委での喚問と、同様の姿勢で臨んだ。今日、佐川氏が訴追を理由に証言を断った回数は、30回を超えた。
佐川氏、職業尋ねられ「無職です」 委員長の人定質問(14:05)
衆院予算委での証人喚問の冒頭、河村建夫委員長(自民)が人定質問を行った。河村氏が「あなたは佐川宣寿君ですか」と尋ねると、佐川氏は「はい、そうです」。職業を尋ねられると、佐川氏は「無職です」と述べた。
■佐川氏の証人喚問、衆院予算委でも始まる(14:00)
佐川宣寿氏に対する証人喚問が午後2時、衆院予算委員会で始まった。
(以降ソースにて)
2018年3月27日17時09分
https://www.asahi.com/articles/ASL3T7FMXL3TUEHF00B.html