0001名無しで叶える物語(茸)2021/04/18(日) 18:52:51.52ID:o6+JjDZi
代行
愛「おー、しずくとかすみんじゃん」
かすみ「愛先輩!」
愛「ちょうどよかった。一緒にクエスト行ってくれない?」
かすみ「別にいいですけど…どのクエストですか?」
愛「ギャグジャモン」
かすみ「あれ…ですか」
愛「…の亜種」
しずく「亜種!?」
愛「そう。ちょうどいるみたいでさ」
かすみ「普通のでも苦手なのに、亜種ですか…」
愛「あー…アタシもちょっと苦手なんだけどね」
かすみ「動き回りすぎてなかなかとらえられないですよね」
愛「ねー」
しずく「でしたらなぜ…」
愛「まー、ちょっと欲しいものがあるから」
愛「あ、もちろん報酬は3等分でいいよ」
しずく「かすみさん、行ってみようよ」
かすみ「え、苦手って話聞いてた?」
しずく「苦手なモンスターがいると選択の幅が小さくなりかねないから」
しずく「できるだけ克服したほうがいいんじゃない?」
しずく「それに愛さんもいれば何とかなるでしょう」
かすみ「それはそうだけどさぁ…」
愛「よし、行こう!」
愛「3人で力を合わせればいけるいける!」
彼方「あ、愛ちゃん待って。例のもの、できたよ〜」
愛「お、うまくいったの!?」
愛「さすがカナちゃん♪」
かすみ「なんですか、それ?」
愛「カナちゃんと作った秘密道具だよ」
愛「後で説明するけど、とりあえずしずくに持っておいてもらおうかな」
しずく「私ですか?」
彼方「じゃあ3人ともいってらっしゃ〜い」
───
ζd‖òヮóリ
かすみ「遠くからでもすごい威圧感」
ζd‖òヮóリ ギャーグ!
かすみ「ひっ」
かすみ「やっぱりぞっとする叫び声だね…」
かすみ「ねぇしず子…」
かすみ「って耳栓つけてる?ずるい!」
しずく「だって咆哮聞きたくないんだもん」
かすみ「で、愛先輩はなんであれ聞いて笑ってるんですか!?」
愛「ぷぷぷ…」
愛「だって、おもしろい声じゃない?くくっ…」
かすみ「えぇ…」
ζd‖òヮóリ ドドド
しずく「来ますよ!」
愛「とりあえず突進をかわして、スタミナ切れたところを狙うよ!」
───
ζd‖òヮóリ ドドドド
かすみ「なんでかすみんばっか狙われるのー!」
愛「頑張れかすみん!」
かすみ「愛先輩、その盾で受け止めたりできません?」
愛「いやいや、無茶言うなって」
愛「あんな攻撃食らったら簡単に吹っ飛ばされるよ!」
かすみ「ですよねー…」
かすみ「はぁ…はぁ…」
かすみ「これ、かすみんたちの方が先にスタミナ切れになるんじゃ…」
かすみ「かすみん2号もなかなか近づけないからあんま力でないし」
しずく「私も減気ビンで撃ってはいるんだけど…」
しずく「あんまり意味ないのかな?」
愛「ちゃんと効いてるよ」
ζd‖òヮóリ ズサァ
愛「少しずつブレーキが効かなくなってるもん」
ζd‖òヮóリ ・・・
かすみ「足が止まった!」
愛「しずく、あれを!」
しずく(疲労がたまったモンスターは戦闘中でも食事をすることがある)
しずく(そこで愛さんが彼方さんと作ったこのシビレぬか漬けを…)
しずく「とってこーい!」ポイッ
愛「いや、取ってきちゃダメでしょ」
ζd‖òヮóリ !
ζd‖òヮóリ モグモグ
愛「お、食いついてくれたよ!」
しずく「もしマヒ効果がいまひとつだったらどうします?」
愛「マヒだけにいまひとつ…くくっ面白いね」
しずく「えっ、そういうつもりじゃ…」
かすみ「ダジャレ言ってる場合じゃないですよ」
愛「まあカナちゃんを信じなって」
ζd‖òヮóリ ビリビリ
しずく「効いた!?」
愛「よっしゃっ」
かすみ「ようやくかすみん2号とのコンビネーションを見せられます!」
愛「愛さんの突進でとっとととっちめるよ!」ズズズン
───
ζd‖×ヮ×リ
愛「いやー、2人とも強くなったね」
愛「レドロップにうろたえてた頃とは大違いだ」
かすみ「どんなもんです」
しずく「私たちも日々成長してるので」
愛「そうかそうか」
愛「こりゃ愛さんもうかうかしてられないなー」
愛「なんちゃって♪」
ギャグジャモン
ζd‖òヮóリ
4本足で突進を繰り返す飛竜。咆哮は聞く者の背筋を凍らせる。中には咆哮を聞いて笑い出す感性を持つ者もいるらしい。
参考:ティガレックス
おつ
毎度モンスターの補足図鑑がかわいい
捕獲されたエモルヴェルデちゃんはこのあと町のみんなからミルクを採取されちゃうんだよね(歓喜)
かすみ「なんかギルドが騒がしいね」
しずく「何かあったのかな?」
かすみ「あ、りな子いた」
かすみ「これ、何があったの?」
璃奈「…せつ菜さんがクエストを失敗して大怪我して戻ってきた」
しずく「えっ!?」
かすみ「あのせつ菜先輩が!?」
しずく「一体どんなモンスターと戦ったら」
璃奈「古龍ナナ・スカーレット」
しずく「古龍…ってあの伝説の?」
璃奈「そう。近くで目撃されたから、せつ菜先輩に撃退をお願いした」
璃奈「だけど…」
かすみ「せつ案先輩が負けた…ってこと?」
璃奈「そう」
璃奈「ナナ・スカーレットは行動ルートからこの町に向かってくる可能性が高い」
璃奈「そこでギルドとして緊急クエストを出したから」
璃奈「手が空いている人を集めてるところ」
璃奈「今のところ愛さんと果林さんしか捕まらなかったけど…」
璃奈「お願い!2人の力を貸して!」
しずく「でも…古龍なんだよね?」
しずく「そんなの私たちじゃ…」
かすみ「…やらないとこの町が危ないんだよね?」
璃奈「多分…」
かすみ「ならやるしかないよ、しず子!」
かすみ「私たちの町を守るために!」
しずく「…うん」
しずく「うん、そうだよね、かすみさん」
しずく「ごめんなさい。弱気になってた」
しずく「私たちはそのためにハンターになったんだもの」
璃奈「これで4人…」
璃奈「まだ戦力が…」
せつ菜「私も、行きます」
彼方「だめだよせつ菜ちゃん。そんな怪我をしてるのに…」
せつ菜「ナナ・スカーレットを追い返せなかったのは私の責任」
せつ菜「失態は取り返さなければいけません」
彼方「でも…その体じゃまともに戦えないでしょ?」
せつ菜「バリスタを撃つぐらいなら、何とかなると思います」
せつ菜「いえ…何とかしてみせます!」
彼方「だけど…」
果林「いいんじゃない」
果林「古龍相手だもの。人手が多いに越したことはないわ」
彼方「でも今のせつ菜ちゃんは!」
果林「せつ菜が言い出したら止まらないことはわかってるでしょ?」
果林「それに、あのせつ菜よ」
果林「最悪自分の身を守るだけならどうにかするわよ」
せつ菜「はい!」
エマ「ねえ、ここに狩猟笛ってあるかな?」
歩夢「倉庫にいくつか使われなくなった武器があるはずですけど…」
歩夢「どうするんですか?」
エマ「わたしも一緒に行くよ」
歩夢「え、でもエマさんはハンターじゃ…」
愛「エマっち戦えるの?」
エマ「わたしだっていろんな町に移動するときに小型モンスターくらいは何度も相手してるんだよ」
エマ「大型モンスターに近づいて戦うのは難しいかもしれないけど、笛でサポートぐらいならできるよ」
───
せつ菜「それでは私は上からバリスタで狙うので」
せつ菜「下はお任せします」
果林「せつ菜…」
果林「今日はいつもの戦い方は…」
せつ菜「…わかってます」
せつ菜「今の私じゃまともに避けることもできない」
せつ菜「ターゲットにならないよう慎重にやりますよ」
せつ菜「来ます!」
せつ菜「みなさん戦闘準備を!」
⁄/*イ`^ᗜ^リ ペカー
かすみ「あっつ!」
果林「ここまで熱気が伝わってくるわね…」
しずく「炎を纏う古龍…」
愛「これじゃあ近づけないよ」
エマ「それなら、まかせて」ピュー
かすみ「おお、あんまり熱くなくなった!」
愛「さんきゅーエマっち」
かすみ(古龍は数が少ないから、情報がほとんどない)
かすみ(実際に戦ったせつ菜先輩の話だと、ナナ・スカーレットの攻撃は炎系ばっかり)
かすみ(特に気を付ける必要があるのは粉をまわりにまき散らせてからの粉塵爆発と)
かすみ(飛び上がって大爆発を起こすスーパーノヴァ)
かすみ(…最後のはせつ菜先輩が名付けたんですけど)
かすみ(エマ先輩のおかげでマシになったとはいえ、近くで戦うとすごく熱いし)
かすみ(近接武器でガードができないかすみんは相性悪いかも?)
⁄/*イ`^ᗜ^リ パラパラ
かすみ「粉…?」
かすみ「これかっ…」
⁄/*イ`^ᗜ^リ カチ
ドカドカン
かすみ「ふぅ…」
愛「かすみん平気?」
かすみ「はい」
かすみ「だけどあの爆発は大変ですね」
かすみ「愛先輩は盾があるから大丈夫でしょうけど」
愛「いやいや、アタシだって全方向カバーできるわけじゃないし」
愛「横から爆発されたらやばいから、突っ込むわけにはいかないよ」
愛「安全な距離をつかめれば攻撃チャンスはできるだろうけど…」
⁄/*イ`^ᗜ^リ フワッ
せつ菜「これは…!」
せつ菜「皆さん離れて下さい!」
かすみ「はいっ」
愛「ほいっ」
⁄/*イ`^ᗜ^リ
チュドーン
愛「うゎっ」
かすみ「ひぃ〜…」
しずく「これがスーパーノヴァ…」
果林「食らったら一撃で終わりでしょうね」
───
しずく(かすみさんと愛さんはナナ・スカーレットが纏う炎と、粉塵爆発やスーパーノヴァを警戒してあまり近づけず)
しずく(私と果林さんの攻撃じゃたいしたダメージにはならない)
しずく(せつ菜さんも今の状態ではバリスタを連射して注意を引くわけにはいかないし)
しずく(多少のダメージはエマさんが回復笛を吹いたり、生命の粉塵を使ってくれたりしてるからカバーできているけど)
しずく(このままじゃ…)
しずく(せめてせつ菜さんが万全なら…って思うけど)
しずく(何かいい方法…あったりしないかな)キョロキョロ
しずく(あっ…)
しずく(もしかしてあれが使えれば…!)
しずく「せつ菜さん」
せつ菜「しずくさん?こちらに来てどうしたんですか?」
せつ菜「あ、上から弓で狙うつもりですか?」
しずく「いえ、そうではなく…」
しずく「あの装置って使えますか?」
せつ菜「撃龍槍ですか?」
せつ菜「でもあれは超大型モンスターを想定したものなので、ナナ・スカーレットのサイズに当てるのは難しいと思いますよ?」
しずく「もし当てられれば…威力は大きいですよね?」
せつ菜「それはもちろんですが…」
せつ菜「何か策が?」
しずく「策と言えるか分かりませんが…」
せつ菜「なるほど…」
せつ菜「シンプルな作戦ですね」
せつ菜「しかし言うは易く行うは難し。実行できるかは別ですが」
しずく「やっぱり無理でしょうか…」
せつ菜「いえ、チャレンジする価値はあります」
せつ菜「私たちが誘導するので、しずくさんは目立たないように撃龍槍の起動スイッチの場所まで行ってください」
しずく「はい!」
───
かすみ(どんなモンスターでも大技を使えば隙が生まれる)
かすみ(でもナナ・スカーレットの爆発は攻撃のあとにすぐ近づけるようなものじゃない)
かすみ(だったら…)
かすみ「愛先輩、後ろ借ります」
愛「へ?別にいいけど」
⁄/*イ`^ᗜ^リ カチ
ドカドカン
かすみ(爆発の届く距離をつかんだっぽい愛先輩の後ろ、なるべく近くから)
かすみ(思いっきり飛んでっ)
かすみ(上からの攻撃はどう!?)
かすみ「やぁぁっ」
⁄/*イ`^ᗜ^リ バキン
かすみ「決まっ…」ゴロゴロ
かすみ(ったた…着地のことまで考えてなかった…)
かすみ(でも角は折れた!)
⁄/*イ`^ᗜ^リ キッ
かすみ「やばっ」
愛「おっと、こっちを忘れてもらっちゃ困るぜー」ザク
⁄/*イ`^ᗜ^リ クル
愛「ん?熱気が…」
果林「炎が弱まった…?」
せつ菜「もしかしたら角に炎を制御する何かがあったのかもしれませんね」
愛「かすみんやるー!」
愛「これで少し動きやすくなるよ!」
しずく(ここまで3回、ナナ・スカーレットはスーパーノヴァを放ってきた)
しずく(そのどれも飛びあがる高さはほぼ同じ)
しずく(ちょうどこの撃龍槍と同じくらいだった)
しずく(だったら撃龍槍の真下に誘導できれば、と)
しずく(せつ菜さんから指示はみんなに届いてる)
しずく(提案しておきながら人任せもいいところだけど)
しずく(かすみさんのおかげでこちらの攻撃に勢いは出てる)
しずく(お願いします。皆さん…)
しずく(来た!)
しずく(ちょうどこの場所)
しずく(お願い…そこから動かないで)
しずく(かすみさんと愛さんで攻撃を誘発するよう接近して)
しずく(果林さんとせつ菜さんで退路を塞ぐように撃つ)
しずく(みんなすごい…)
しずく(私の責任は重大だね…)
しずく(ボタンを押すだけ…でもすごい緊張する)
⁄/*イ`^ᗜ^リ フワッ
しずく(飛んだ…)
しずく(ここっ)
しずく(撃龍槍、スイッチオン!)
ズキューン
⁄/*イ`^ᗜ^リ !?
グサ
しずく「当たった!」
⁄/*イ`-ᗜ-リ
ドサッ
⁄/*イ`×ᗜ×リ
せつ菜「倒…した?」
かすみ「しず子すごーい!」
果林「まさかスーパーノヴァに合わせて撃龍槍を当てるなんてね」
しずく「勝手に動いてごめんなさい」
愛「何で?勝負を決めたんだよ」
愛「大活躍じゃん」
かすみ「そうだよ、いいとこ持ってちゃってさ」
しずく「いえ、皆さんがうまく誘導してくれたから」
しずく「皆さんのおかげです」
せつ菜「いやいやその作戦を考えたのはしずくさんですから」
せつ菜「私では思いつきませんでしたよ」
せつ菜「もちろん他の皆さんの活躍も忘れてはいけません」
せつ菜「特に角を壊したかすみさんです!」
せつ菜「あのおかげで炎の威力が弱まり、楽になりました」
せつ菜「果林さんも愛さんも的確な攻撃でしたし」
せつ菜「そしてエマさん。慣れない戦闘でしょうに、見事な演奏です!」
果林「久しぶりにこんなハイテンションなせつ菜見たわね」
愛「やっぱせっつーはこうじゃないとね」
果林「そういえばエマ」
エマ「うん?」
果林「あなたの方あんまり構う余裕もなかったけど、大丈夫だった?」
果林「攻撃は受けてなかったみたいだけど」
エマ「うん、わたしは全然狙われなかったよ」
果林「それは…運がよかったのかしら?」
せつ菜「いえ、エマさんは常にナナ・スカーレットの視界から外れるようなポジショニングをしていました」
愛「マジ!?」
エマ「え〜…たまたまだよぉ」
せつ菜「でなければあれだけ旋律を奏でながら狙われないということはありません!」
しずく(実はこの人…すごいのでは?)
かすみ「まさか古龍とまで戦うことになるなんてね」
しずく「うん。こんなこと想像してなかった」
しずく「かすみさんといると退屈しないね」
かすみ「それ、私がトラブルメーカーみたいじゃん」
しずく「別にそんなこと言ってないよ?」
しずく「ただ、ここまでこれたのはかすみさんのおかげ」
しずく「かすみさんが仲間でありライバルでもあったから、私も強くなれた」
しずく「ありがとう」
かすみ「なにしめっぽいこと言ってるの」
かすみ「そりゃあ、かすみんだってしず子に感謝してるけどさ」
かすみ「まだまだかすみんたちのハンター生活は続くんだよ」
しずく「ごめんなさい。なんか一区切りついたような気がしちゃって…」
かすみ「まったく…しず子がそんなんじゃ置いてっちゃうよ?」
しずく「待ってよ。私も止まらないんだから」
しずく「かすみさんと一緒ならどこまでだって行けそうだよ」
かすみ「私も。しず子と組んでて楽しいよ」
かすみ「これからもよろしくね、相棒♪」
しずく「こちらこそ♪」
ナナ・スカーレット
⁄/*イ`^ᗜ^リ
炎をまとう古龍。粉塵を撒き爆発を起こし、すべてを焼き尽くすと言われる。
一際大きな爆発を起こす技は、とあるハンターよりスーパーノヴァと名付けられた。
参考:ナナ・テスカトリ
モンハンやったことなくて知らないけど面白かったよ。 乙
0180名無しで叶える物語(もんじゃ)2021/04/22(木) 11:56:04.47ID:GxGSuozH
面白かったわ
おつおつ
スーパーノヴァってことは中身はテオかな?
乙でした
>>182
モデルはナナだけどラブライブだからSUPER NOVAなのです