0001名無しで叶える物語(しうまい)2021/01/01(金) 17:53:31.69ID:HsZInmER
はい
0103名無しで叶える物語(しうまい)2021/01/07(木) 13:40:20.03ID:SUvfg63G
「んふっ。く、くすぐったい」
恐る恐るという具合で、彼方はしばらく身体を触っていたのだが、むず痒さに堪えきれなかったらしく穂乃果はつい吹き出した。
「ご、ごめんね〜……」と彼方は言った。
やったことが無いのだから、やれと言われても上手く出来るはずが無い。とりあえず雰囲気をなんとか、官能的にしなくてはいけないのだが……いかんせん何も思いつかない。やったことが無いからだ。
0104名無しで叶える物語(しうまい)2021/01/07(木) 13:40:44.74ID:SUvfg63G
触ろうとする手は、ますます弱々しくなった。人のカラダのことなんて分かるはずがないと、困惑する。高坂穂乃果の素肌に触れること。彼女をある意味で、傷つけること。数時間前にも覚えた、寂寞とした不安を今更思い出してしまう。
「彼方さん、怖いですか」と穂乃果は言った。
彼方はそれに何も答えなかった。年上として弱音を吐いてはいけないと感じていたし、先ほど格好をつけてしまった手前もある。それで、空気がぎこちなく静まってしまった。
0105名無しで叶える物語(しうまい)2021/01/07(木) 13:41:13.59ID:SUvfg63G
決まり悪そうにしている彼女の方へ、穂乃果はくるりと体を向けた。
「痛くしちゃっても、大丈夫ですよ…ぜんぶ、彼方さんのものですから」
ちゅっ。
「彼方さん…ファイトですっ」
穂乃果は頑張って体を前に伸ばして、ややぎこちなく唇を押しつけた。「ふえ」と彼方が小さく声を漏らす。
急にかっこよくなったと思ったら、穂乃果は余計に顔を真っ赤にし、顔を両手ですぐに覆い隠してそっぽを向いてしまった。
あっヤバい、可愛い、と近江彼方は思った。よく見ると彼女は、すごくすごく可愛い。自分のものにしてしまいたいという衝動。運命ではなく、性的な衝動。
0106名無しで叶える物語(しうまい)2021/01/07(木) 13:41:37.33ID:SUvfg63G
少女の露出をなんとか繋ぎ止めている、背中のホックへ彼方は手をかけた。
「ごめん。穂乃果ちゃんのこと、傷つけちゃうかもしれない」
「傷つけた分だけ、幸せにしてください」と穂乃果は言った。
「うん」と彼方はうなづいた。
ぷるんと、穂乃果の胸部が全て露わになる。こうして見ると彼女の体は案外ほの白く、先端は可愛らしく小さなピンク色をしていた。
それを背後から優しくつまむと、ピクッと一回、穂乃果は上体を反らした。
0107名無しで叶える物語(しうまい)2021/01/07(木) 13:41:56.95ID:SUvfg63G
パン生地をこねるみたいに、その柔らかな胸を揉みしだく。小さな右耳を口に加え、唾液で濡らす。彼女の身体に触れた先から、近江彼方の肌へと、惜しみなく体温が伝わってくる。熱い。
高坂穂乃果は、次第に感じ始めた悦楽と、自らの心臓の鼓動から逃れられないようで、必死に縮こまって肢体をよじらせていた。可愛い。
衝動的に、彼女のスカートの下に右手を差し入れた。これまたレースの付いた布をかき分けて、ぷにっと指が触れる。少しだけ繁茂とした陰毛と、粘っこく湿る穂乃果の体液。彼女が南ことりと選んだ下着は、自分のせいで点々とした染みが付いている。
恥部を少し強く撫で付けると、穂乃果は色めかしく甲高い声でさえずった。
0108名無しで叶える物語(しうまい)2021/01/07(木) 14:23:17.95ID:SUvfg63G
丁寧な心情描写がとても素晴らしいですね!!!!!
ほのにこまきも素晴らしかったですし続きが楽しみです!!!!!
0112名無しで叶える物語(八つ橋)2021/01/08(金) 16:00:47.30ID:hBUlDEZn
(^8^)
0113名無しで叶える物語(えびふりゃー)2021/01/08(金) 17:59:15.64ID:kH++lnwn
嫌悪感なく見られるって凄い
エロを越えた何かだわ
0114名無しで叶える物語(しうまい)2021/01/09(土) 03:03:17.92ID:HGqRo1yl
彼女が惜しげもなく晒す痴態に、少しずつ惹きつけられていく。
「痛かったら、すぐに言ってね」
コクン、とうなづいた穂乃果の、カラダの中に人差し指を挿し込む。もの足りなそうな顔をしたように見えたので、慎重に中指も差し込むと、彼女は軽く口を結んだような表情を浮かべた。
「痛い?」と彼方が尋ねる。
「痛くは…ないですっ…」
はぁはぁと、落ち着かない呼吸で返事する穂乃果。彼女の腹直筋で圧迫されている指先が、どうしようもなく温かい。
0115名無しで叶える物語(しうまい)2021/01/09(土) 03:03:36.72ID:HGqRo1yl
処女膜は一応破らないように、丁寧に、丁寧に。
くちゅ、くちゅ。丁寧に掻き回すほど、彼方の二本指に”ひだ”が纏わりつく。下品な糸を引いた愛液が、穂乃果の中から溢れてくる。
上下する指の動きに合わせて、穂乃果の下半身は淫らに揺れた。可愛く勃った乳首の先も、サイドテールも、小さく揺れた。
「はーっ、はーっ…彼方さんの、指っ……ながい」
身体の揺れに合わせて、あんっ、あんっ、と発情した犬のように穂乃果は喘いだ。そして時々泣きそうな目をしながら、許しを請うように彼方の顔を見つめた。
まさに、犬のようなのだ。天真爛漫かつ従順で……それでも劣情を催してしまう、そんな愛玩動物。
どうしても、虐めたくなる。
0116名無しで叶える物語(しうまい)2021/01/09(土) 03:03:59.28ID:HGqRo1yl
“穂乃果ちゃん、ごめん“ 。心の中で詫びを入れた後、彼方は少し指の力を強めた。
「穂乃果ちゃん、気持ちいい?」
「こんなに…奥まで触ったこと、ないです………んぅっ!」
指の根本まで、少しだけ強引に入れる。ジュポジュポと音を立て、穂乃果の肢体が激しく乱れる。
「んっ。見ないで、くださいっ……」
泣きそうな声が漏れ出る。「ごめんね」と彼方が耳元で囁く。
「彼方さん、穂乃果の、顔……見ないでください…!」
両手で顔を必死に覆い隠す穂乃果。もしかしたら、泣いているのかもしれない。
少女を腕の中に抱きしめ、彼方はその柔らかな首筋に一つ、愛情のキスを落とした。
0117名無しで叶える物語(しうまい)2021/01/09(土) 03:05:30.05ID:HGqRo1yl
「いいよ。穂乃果ちゃん……イっていいよ」
挿し込まれた指をお腹で強く締めつけながら、穂乃果は小さく潮を吹いた。ビクンと上半身を大きく退け反らせ、だらしがない恍惚の表情。
「かなたさん…かなたさん」
肩で息をしながら、消え入りそうな声で穂乃果は呟いた。
そして、恋人の腕の中でピクンと全身を痙攣させた後……離さないと言わんばかりに穂乃果の身体は、再びギュッと彼方の指を締め付けた。
「かなたさん、大好きだよ」と穂乃果がささやく。
お互いを繋いでいた指を、少女の性器から口惜しげに外して……二人は甘く、舌を交わした。
0118名無しで叶える物語(しうまい)2021/01/09(土) 11:42:11.93ID:HGqRo1yl
口内に、無理やり舌を突っ込む。高坂穂乃果の唾液が口の中で絡み合い、彼方がそれをゴクンと飲み込む。同じ成分で出来ている筈なのに、自分のよりも粘っこく感じた。相手も、同じように感じているに違いない。
興味本位で彼方は、自身の濡れた指をペロりと舐めた。しょっぱい。
穂乃果は「わ」と驚いたような顔をしたが、指を差し出すとパクりと食い付いた。今度の彼女は猫のように、ぺろぺろと優美に舐めた。
空いた方の手で頭をさすってあげると、彼女は嬉しそうに、すりすりと頬っぺを撫で付けてきた。まるで猫でもあり、まるで犬でもある。発情期の。
先ほどもっと淫らな事をしたのだけど、改めてえっちだなぁ、と彼方は思った。
0119名無しで叶える物語(しうまい)2021/01/09(土) 11:42:51.91ID:HGqRo1yl
指もすっかり綺麗になったところで、二人はようやく一息ついた。たぎっていた情欲が一旦、波の引くように静まっていくのを感じる。穂乃果の上半身あらわな姿に、相変わらずえっちだなぁと思いはするのだが。
「彼方さんって、本当に初めてですか」と穂乃果は尋ねた。
「うん。そうだよ〜」
「上手…ですね?」
「ほんとう?人間、やれば出来るものだね」と彼方は満足げに言った。
「そ、その〜……穂乃果も」
モジモジと、恥ずかしそうに手元をいじり出す穂乃果。
「えへへ、触ってくれるんだ〜。ちょっと、待ってて」
にっこりと微笑みながら、彼方はブラウスのボタンを一つずつ外した。
0120名無しで叶える物語(しうまい)2021/01/09(土) 11:43:21.69ID:HGqRo1yl
ブラウスを脱ぎさり下着姿になる。なんだか穂乃果がまじまじと見つめてきたので、「ふふふ、照れちゃうよ」と笑いかけると、「ご、ごめんなさい」と言って彼女は赤面した。
下着も取り去り、彼方は生まれて初めて他人に、自分からその胸を隠すことなく見せた。
「はい。穂乃果ちゃん、どうぞ」
「彼方さんって、その…大きいですね」とムードの無いことを言う穂乃果。
「どうやら、そうらしいね。穂乃果ちゃんなら、いくらでも触っていいよ〜」
「いくらでも、と言われても…」
先ほどの彼方と同様に、だいぶ困惑した様子の穂乃果。
それを見たひとつ年上のお姉さんが、柔らかく微笑みかける。
「痛くしちゃっても、大丈夫だよ」
0121名無しで叶える物語(しうまい)2021/01/09(土) 11:43:41.37ID:HGqRo1yl
「彼方ちゃんの全部…穂乃果ちゃんのものだからね〜」
「も、もうっ」
先ほど似たような事を自分が口走っていた事を思い出し、穂乃果は少し怒ったふりを見せた。
「あの時の穂乃果ちゃんのセリフ……嬉しかったんだよ〜?」
「そうですか」と煮え切らなそうに呟く穂乃果。じゃあ触りますね、と言って恐る恐る、その豊満な胸に触れた。
ぷに、と柔らかな先端をつまむと、彼方と目が合った。穏やかながらどこか挑発的にも取れる、丸い”まなざし”で見つめられる。
もう少し力を加えて、穂乃果は彼方を抱きしめながら身体を揉んだ。
0122名無しで叶える物語(しうまい)2021/01/09(土) 11:43:59.18ID:HGqRo1yl
「彼方さん…気持ちいいですか?」
しばらくして穂乃果が尋ねると、「うん、気持ちいいよ〜」と彼方は言った。
「あの〜…本当に、気持ちいいですか?」
「うん」
「だったら…なんで、必死に笑いを堪えているんですか」
「ううん。そんな事ないよ〜」
そんな問答が五回ほど続いた。残念ながらムードもへったくれも、あったものでは無い。
それでついに穂乃果は、相手の脇の下をくすぐった。
「うひっ!穂乃果ちゃん、やめて〜」
「もうっ、彼方さん!」と穂乃果は可愛らしく声を上げた。
0123名無しで叶える物語(しうまい)2021/01/09(土) 11:45:30.31ID:HGqRo1yl
「穂乃果に直せるところなら、なんでも直しますから……」と穂乃果は言った。
そんな彼女の少し寂しそうな顔を見て、彼方は「う〜ん」と口に出しながら、深く考える仕草をした。投げかける言葉を必死に、必死に、選んでいた。
「穂乃果ちゃんの手つきは……なんというか」
「はい」
「なんというか、おまんじゅう作りなんだよね〜……」
悩んだ挙句、彼方はひどい比喩を用いた。
「おまんじゅう作り……」と穂乃果は沈んだ声で復唱した。
穂乃果と彼方とか意外すぎる組み合わせなのに先輩してる彼方ちゃんといじらしい穂乃果ちゃんが素晴らしくハマっているという
0128名無しで叶える物語(しうまい)2021/01/09(土) 16:14:09.86ID:HGqRo1yl
「この先、少しずつ……彼方ちゃんのこと、気持ちよくしておくれよ」
彼方はそう言うと、うなだれる穂乃果の頭を優しく撫でた。
「また何回も、何百回も、するんだからさ」
「……はいっ!」
穂乃果は顔を上げ、暗いことなど何も無かったかのように返事をした。
天真爛漫で、明朗で、太陽みたいなμ'sのリーダー。人の身体を触るのが下手っぴだけど、近江彼方だけにとっておきの可愛い姿を見せてくれる、μ'sのリーダー。
「穂乃果ちゃん、好きだよ〜」
彼方は裸のまま抱きついて言った。
「えへへ…」
高坂穂乃果も、ぎゅっとハグを返す。
0129名無しで叶える物語(しうまい)2021/01/09(土) 16:14:32.89ID:HGqRo1yl
「それで……多分出られるけど、出る?この部屋」
存分に抱きしめ合った後で、彼方が尋ねた。
「あー……どうしましょうか」
「とりあえず、シャワー浴びよっか」
「そうですね。彼方さん、お先にどうぞ!」
「何言ってるの、一緒に入ろうよ〜。多分、狭いけど」
「そっか。……そうですよね!」
穂乃果は嬉しそうに笑った。
0130名無しで叶える物語(しうまい)2021/01/09(土) 16:14:50.29ID:HGqRo1yl
「シャワー浴びたら〜、もう一回だけしない?」
「良いですけど…穂乃果にも、彼方さんのコト触らせてくださいね」
「あぁ、うん。おっけ〜」
「……そんなに穂乃果、ヘタクソでしたか?」
「穂乃果ちゃんは和菓子屋の娘だから、しょうがないのさ〜……」
「そもそも。おまんじゅう作るみたいって、なんですか!」と穂乃果が言及する。
0131名無しで叶える物語(しうまい)2021/01/09(土) 16:15:15.68ID:HGqRo1yl
「まぁ、これからこれから………」と彼方が、たしなめる。
“ぷんぷん”という擬音が似合いそうな口調で小さく眉をひそめ、文句ありげに呟く穂乃果。彼女がこんなに可愛らしい顔を浮かべるなんて…ちっとも知らなかった。あんなに色情めいた声を出すなんて…ちっとも知らなかった。
肉体だけでは無く心の距離が近づいている。
彼女と心の距離が近づけば、もはや怖いものなんて何も無い。そう思えた。
「穂乃果ちゃんは……太陽みたいだって、誰かから言われる事は無い?」
彼方が尋ねる。
0133名無しで叶える物語(しうまい)2021/01/09(土) 16:24:18.10ID:HGqRo1yl
「はいっ。たまに言われます!」
穂乃果は、屈託なく笑った。
「うんうん。そうだよね〜……」
チュッ。少女の首筋に、もう一つ彼方は強く口づけした。
「彼方さん?…どうしたんですか?」と穂乃果が少し赤い顔で尋ねる。
「なんでも無いよ〜。キス、したくなっただけ」
「もう…彼方さんってば」
その言葉で高坂穂乃果は再び、恋人にしか決して見せることの無い表情を浮かべ始めた。彼女の右手を、近江彼方が力強く握る。どちらからともなく、今度は唇を交わす。
その部屋のドアが開かれるまでには、もう少し時間が必要そうであった。
終わり
0134名無しで叶える物語(しうまい)2021/01/09(土) 16:25:43.41ID:HGqRo1yl
保守、コメント、閲覧、サンクスでした!
乙です
お互いの魅力を引き出しててめちゃめちゃよかった………
どうしてこの組み合わせにしようと思ったんだろう
完走おつです、あの導入からよくまぁ...(ミステリーも書けそう)
優しい感じで終わって、初デート編とかみたくなる素敵な内容でした
0138名無しで叶える物語(しうまい)2021/01/09(土) 20:59:33.28ID:HGqRo1yl
>>136
ありがとうございます😊
メチャクチャ好きな二人を、ただ組み合わせた感じです 0139名無しで叶える物語(しうまい)2021/01/09(土) 21:01:54.13ID:HGqRo1yl
>>137
そうですね、最初はやや文学チックだったんですけど
いつのまにかイチャイチャになってました
ほのかな自体はまだまだ可能性を感じてるので、また見かけましたらどうぞご覧ください 0140名無しで叶える物語(たこやき)2021/01/09(土) 23:15:49.27ID:8VVNHPd3
これだけは言わせてくれ
かなほのという新しい扉を開いてくれてありがとう
最高だった
0141名無しで叶える物語(しうまい)2021/01/10(日) 08:37:52.25ID:NE1IavV5
>>140
めっちゃ嬉しい
自分でも書いてて最高の組み合わせだなと思いました
出来れば増えて欲しいですね ええもん見せて貰いました
璃奈ちゃんボード「にっこりん」
0143名無しで叶える物語(光)2021/01/10(日) 08:54:31.68ID:H6IQutfP
あぁ^〜ほのかな
0144名無しで叶える物語(えびふりゃー)2021/01/10(日) 13:18:53.51ID:RoPUZb/Q
ホノカカナタ
0146名無しで叶える物語(たまごやき)2021/01/11(月) 08:39:43.39ID:/9q7F1GD
よすぎる
天才
描写が丁寧で没入感が高く素晴らしかったです!!!!!
是非またほのかなを描いてくださると嬉しいです!!!!!