0001名無しで叶える物語(えびふりゃー)2020/02/16(日) 21:26:59.81ID:l9sr1Mo7
代行
りきゃこ「そっか。私もあいきゃんが初めて心を許せた相手だったよ。今まで芸能界で色んな子と会ってきた。でもこういう世界じゃない?裏では相手を蹴落とそうとしてまで売れようとする醜い姿を散々見てきた」
りきゃこ「Aqoursでもそうなのかなって始めは思ったの。でもあいきゃんは違った。初めて信じられた相手だったの」
小林「……」
りきゃこ「こういう世界でも友達って思っていいんだって。そしてAqoursの皆んなも違った。本当の仲間になれたのはあいきゃんのおかげ。私は今のAqoursが好き!大好き!あいきゃんのいるAqoursがいいよ!!」
小林「りきゃこ…」
りきゃこ「あいきゃん昔 私の家に泊まった時に話してたじゃない?他のAqoursメンバーが誇らしいって。皆んな私に無いものをたくさん持ってて尊敬してるって」
小林「あー、あったね。そんなこと。よく覚えてるね」
りきゃこ「私ね、あの時思ったの。この子は何て良い子なんだろうって。普通この世界って私が!私が!って感じじゃない?表ではキラキラしてるのに裏では妬み嫉み恨みの世界」
りきゃこ「なのにあいきゃんは真っ直ぐ、綺麗な目でメンバーを認めてたの。それが出来る子がどれだけいるのだろうって思った」
小林「はは…なんか照れるな」
りきゃこ「でね、同時に思ったの。あぁ、この子はきっと芽が出にくい子だなって。すごく不器用な子」
小林「えぇー!ひどい!」
りきゃこ「ふふ。まぁ昔のことだから許してよw ところで、あいきゃんの魅力って自分だとどこだと思う?」
小林「えー?やっぱり歌とダンスかな?それは頑張ってきたって言えるし!」
りきゃこ「なるほどねー。確かにそれはあいきゃんの武器だと思う。Aqoursの皆んなもあいきゃんのパフォーマンスに物凄く影響を受けてるよ」
あいきゃん「そう言われると照れくさいな」
りきゃこ「でもね、あいきゃんの本当の魅力はそこじゃないよ」
小林「じゃあどこなのよ?」
りきゃこ「今回の特訓であいきゃんは初めて仲間を頼ったよね?どうだった?皆んな快く助けてくれたでしょ?」
小林「うん。皆んな一生懸命教えてくれた」
りきゃこ「それはね、皆んなあいきゃんのことが大好きだからだよ。あいきゃんの力になりたい!輝かせてあげたい!って思ってるからだよ」
小林「……」
りきゃこ「本当に成功出来る人ってきっとあいきゃんみたいな人なんだよ。頑張ってあいきゃん。私もAqoursの皆んなも信じて待ってるから」
小林「…りきゃこ!大好き!!」ハグー
りきゃこ「オイオイw逢田さんは1人のファンだけのものじゃないんだぞーw」ヨシヨシ
オーディション3日前
小林「オーディションまで残りわずかね。あとは調整をしっかりして本番に臨むだけ!!」
ヨハネ(小林)「ここまでよく頑張ったわね小林。きっと大丈夫よ」
小林「ありがとうヨハちゃん。でもまだ何かが足りない気がするのよ…あれだけ準備したから合格点は取れると思う。でもそれじゃダメな気がする…
ヨハネ(小林)「小林…そうね!まだ時間あるもの!もっと練習するわよー!」
小林ヨハネ(小林)「「オーー!!」」
ともりる「ちょっと待ったーー!!!!!!」
小林「ん?どうしたのよ楠木こんな時間に」
ともりる「…別にいいじゃないですかwクビになりそうな先輩の末路を見にきたんですよw明日は我が身ですからねwまあ私はクビになりませんけどww」
小林「ふふっ、まあそうね。あなたなら大丈夫よ。安心してこのまま進みなさい。それじゃ私はまだ練習するから」
ともりる「……っ!じゃあ帰りますかね〜w」
ともりる(また私は本心でもないことを…このまま小林とお別れしていいんですか?このままだときっと小林は…)グッ!
ともりる「小林!!聞きたいことがあります!!!」
小林「な、なによいきなり大きな声出して…」
ともりる「小林はオーディションで何の曲を歌うんですか?」
小林「曲?安室ちゃんのBody Feels Exitと宇多田ヒカルさんのFirst Loveを歌う予定だけど」
ともりる(くっ…小林が歌う安室ちゃんと宇多田ヒカルですって!?私も聴きたい…!)
小林「どうしたのよ黙って」
ともりる「…ハッ!ゴホン。なるほど…小林にしては中々の選曲です。無い胸を絞って考えた様ですね」
小林「殴るぞ?」
ともりる「まーwまーw…確かにその2曲は小林の持ち味であるダンスと透明感ある歌声を持つ小林にピッタリな曲です。今の実力なら100点を出せるでしょう」
小林「なによ、照れるじゃない」
ともりる「ですが、私たちアーティストは120点を出さなくてはならないんじゃないでしょうか?」
小林「……」
小林「確かにそうね…私もその点が気になっていたの…この2曲は素晴らしいけど、オリジナルではないもの。本当の意味で私の歌を届けることにはならない…でもこれ以上のことは今の私には出来ない…」
ともりる「……もしここにオリジナルの曲があれば歌いたいと思いますか?」
小林「もちろんよ!!そんな奇跡の様なことが起きるなら何だってしてもいいわ!!私のための曲を全力で歌いたい!!」
ともりる「……!ふーんそうですか…実はここに作ったはいいけど私には合わなくてボツになった曲があるんですよ。聴いてみますか?」
小林「いいの?じゃあさっそく」ヘッドフォンカポ
小林「……」シャンシャンシャン
ともりる(どうですか小林!?小林の顔、匂い、触感、優しさを思い浮かべながら作ったこの曲!)ドヤ
小林「……」シャンシャンシャン
ともりる(あーーー!小林が私の作った曲を聴いてるーー!!!!恥ずかしいーー!!)ジタバタジタバタ
小林「……」シャンシャンシャン
ともりる(どっちなの小林!その綺麗な顔に浮かべてる表情はどっちなの!?小林!!小林ーー!!)
小林「ちょっと楠木!なんなのよこの曲!!」
ともりる「ひぃ!やっぱりダメでしたか…?」
小林「ダメなわけないでしょ!!なによこの曲最高じゃない!!!これを私に歌わせてほしい!」ドン!
ともりる「こ、こばやぁ!!」ウルウル
小林「本当にすごいこの曲…まるで私のために作られた様な曲!私を輝かせる要素がたくさん詰まってる!最高なんだよ!これは最高!!」
ともりる「そんなに褒めないでください///」
ともりる「まあ、私ぐらいの観察力があれば少しの想像力で作れちゃうんですよ!だいたい3日もあれば出来ましたかね?あれ?2日だったかな?」
ともりる(まあ、本当は毎日のストーキングと妄想力の賜物ですがね。作るのにも1ヶ月ぐらいかかったし)
小林「ホントにすごいわね楠木!感動したわ!ありがとう!あんまり時間はないけど今から練習するわ!」
ともりる「待ってください!作った自分が言うのもなんなんですが、この曲はそんなに簡単に歌える曲じゃないんです!」
小林「わかっているわ。だからこそ今から練習するんじゃない」
ともりる「鈍い人ですね!私が練習に付き合ってあげるって言ってるんですよ!」
小林「楠木…!ありがとう!こうなったら泊まり込みで練習よ!とことん付き合ってよね!」
ともりる「いいですとも!(小林とお泊まり///)」
このあとめちゃくちゃ歌った
オーディション当日
小林「さあ!やれることは全てやった!後は本番で発揮するのみ!」
楠木「小林!頑張るんですよ!ちゃんと私の後輩として戻ってきてください!可愛がってあげますからw」
小林「うるさいわ!…でも本当にありがと。いってきます」
楠木「いってらっしゃい」
面接官「それではただ今より小林愛香さんのオーディションを始めます。」
小林「小林愛香です。よろしくお願いします」
面接官「このプロフィール写真、とても良いですね。服装と表情がとても華やかで小林さんの魅力を引き出しいるように感じます」
小林「ありがとうございます!友人から紹介していただいた写真家の方に撮っていただいたんです」
面接官「なるほど。それに今日の表情も昔より大人っぽさや堂々とした雰囲気を感じさせられるようになっていますね」
小林「ありがとうございます。それも友人たちからの指導の賜物です」
面接官「さて、小林さんは歌手を志望ということですが、昨今では歌手の方も様々な番組に出演する機会が多くなっています。弊社でも今後はそのような場でも力を発揮できるマルチな才能がある方を求めています。バラエティ番組などで活躍できる自信はありますか?」
小林「はい!友人の番組で狂気のトークを勉強しに行ったり、スベったりやる気が出ない日も堂々と開き直れる心を鍛えています!」
面接官(この目本気だ…たとえ自分の冠番組でも疲れたら途中で帰りそうな目をしてやがる…そにシビれる!あこがれるゥ!)
面接官「それでは最後の質問です。今後あなたがグループのリーダーになるとしたらどの様に振る舞いますか?」
小林「はい。私は何事にも怯えずに挑戦をしていくリーダーになりたいと考えています。そしてその背中をメンバーに見せたいです。もちろん何事もいつも上手くいくとは限らないと思います」
小林「しかし、その様な時は自分の背中を見て追いかけてくれたグループのメンバーが自分の背中を押してくれる。その様なグループを築けるリーダーになりたいと考えています」
面接官「なるほど。では続きまして歌の審査に移りたいと思います」
小林「ありがとうございました。それでは歌わせていただきます」
面接官「始めてください」
小林「はい。安室奈美恵さんの曲でBody Feels Exit」♪〜
面接官(ふむふむ。ダンスの表現力が豊かですね。それに以前より一つ一つの動きにキレがある)
小林「では次の曲です。宇多田ヒカルさんのFirst Love」♪〜
面接官(先ほどとは打って変わって大人の雰囲気になりましたね。それにビブラートが聴いていて実に気持ちいい)
小林「聴いていただきありがとうございました」
面接官「素晴らしかったです。また後日結果を通知いたします」
面接官(小林愛香か…想像以上の出来でしたね。こんか逸材が子会社で眠っていたとは…しかし何かが足りません…根拠はありませんが芸能界で生き残るにはこの「何か」がとても重要なのです…どうしたものか…)
小林「待ってください!実はもう1曲準備をしてきました!お聞きいただけないでしょうか?」
面接官「!わかりました。受けられる方に悔いが残らない様にするのも我々の責務です。ぜひ歌ってください」
小林「ありがとうございます!」
ともりる(小林!頑張ってください!私も心の中で一緒に歌いますから!)
小林(行くよ楠木!私たちの歌を届けよう!!)
小林「それでは聴いてください」
小林・ともりる「「眺めの空!!」」
小林・(楠木)「(ぬるま湯に足首まで使って一人静かに溶けたいだけなのに 氷ごと水をかけられちゃ僕は隣を歩くしかなくて セミの聞こえない裏路地 匂いがしない駄菓子屋もおまえのせいだってわかってんだ 僕の夏を返してよ)」
小林・(楠木)「(あぁくらくらする きっと暑さのせいじゃない とおい空のせいでもない 暑いねなんて 無理な笑み おまえの癖に嫌気がさしただけなんだ)」
数日後
小林「ふー、今日も暑いわね!さて、そろそろ着替えて出かける準備をしないと!うん!やっぱりyipyipの服は可愛いわね!私がプロデュースしただけある!ライラもそう思うよねー!?」
ライラ(小林)「うん!そう思うよ!愛香ちゃんはセンスが良いし可愛いね!」
小林「きゃー!ライラは良い子ね!大好きよー!」ヨシヨシ
ライラ(小林)「愛香ちゃん大好き!もっと撫でて!」
小林「もー!可愛い奴めー!このこのー!」
ともりる「なーに犬と喋ってるんですか小林w」
小林「ウゲ!楠木!いつからいたのよ!」
ともりる「ふー、今日も暑いわね!からいましたよ」
小林「最初からじゃないの!声かけなさいよね!じゃなくてどうやって家に入ったのよ!」
ともりる「どうやってって玄関からに決まってるじゃないですかwバカなんですかw」
小林「な!ちょっとママ〜!なんで楠木を家にあげるのよー!」
コバママ「だってこんなに可愛くて良い子だもの!仕方ないじゃない♡」
ともりる「お母様こそお若くてお綺麗で!お姉さまかと思いましたよ!(ちょっろww)」
コバママ「あらあらウフフ♡」
小林「ダメだこりゃ」
ともりる「そんなことより早く出かける準備をしてくださいよwもうこんな時間ですよ小林w」
小林「こんな時間って約束より2時間も早いじゃない…」
ともりる「時は金なりですよ小林!まぁ私は若いから余裕がありますけどアラサーの小林には貴重じゃないんですかw」
小林「なんだと楠木!このクソガキ〜〜〜!!!!」
ともりる「キャー!小林が怒ったー!」
コバママ「あらあらウフフ♡」
コバママ「それで今日は二人でどこに行くの?」
小林「楠木へのお礼に仕方なく夢の国に付き合うのよ」
ともりる「小林のソロデビュー祝いに夢の国に行くんですよwやれやれw」
小林・ともりる「「ん?」」
小林「いや、楠木へのお礼としてリクエストしてきた夢の国に私が付き合ってあげるんでしょ?」
ともりる「何言ってるんですかw事務所の後輩小林がどーしても夢の国で遊びたいって言うから、出来る先輩である私が付き合ってあげるんじゃないですか!わかってないですね〜w」
小林「違う違う!そうじゃ!そうじゃない!」
ともりる「私が合ってるんですよw後輩は黙って先輩に従ってりゃいいんですよw」
小林「なんだとー!年下のくせに生意気だぞー!」
コバママ「どっちでもいいけど、もうそろそろ出ないと時間なくなるわよ♡」
小林「あ!もうこんな時間!さっさと行くわよ楠木!」
ともりる「もう!小林がワーワー騒いでるからですよ!」
小林・ともりる「「いってきまーす!」」
コバママ・ライラ「いってらっしゃい♡」
小林「着いたらまずスプラッシュマウンテンに並ぶわよ!あれ好きなのよね!」
ともりる「わかってないですね小林wまずファストパスを取らないと!計画性がないとまた事務所をクビになりますよw」
小林「ふふ。もう大丈夫よ。今の私は仲間のおかげで強くなれたしこれからも努力は怠らないわ。それに楠木だってこの先ずーっと一緒にいてくれるんでしょう?」
ともりる「!!そ、そうですね!小林は今回本当に頑張りました!仕方ないから先輩である私がこれから先も面倒をみてあげますよ!」
小林「ふふ。楠木が素直だとなんだか気持ち悪いですねw」
ともりる「なんだと愛香!後輩のくせにーー!!」
小林「キャー!ともりが怒ったー!!」
私には大好きな人がいる。
その人は先輩であり後輩でもある。
同士でもありライバルでもある。
私たちの仕事上での関係はとてもややこしい。
でも本当はとても単純なんだ。
私たちの関係は親友。今までも。これから先も。
ずっとずっと。
おわり
0079名無しで叶える物語(日本)2020/02/17(月) 01:30:42.04ID:wicsske4
これは良スレ
0080名無しで叶える物語(もんじゃ)2020/02/17(月) 01:34:13.00ID:oxqSE9Bm
ともりパパにも勧めたい神スレ
0082名無しで叶える物語(みかん)2020/02/17(月) 01:54:35.03ID:YMKv215L
久々の正統派ともこば
まさかのタイミングの毎日劇場は思わずスクショしてしまったわ
0085名無しで叶える物語(SIM)2020/02/17(月) 03:42:41.44ID:QSrAp745
これは高級えびふりゃー
0088名無しで叶える物語(SIM)2020/02/17(月) 05:05:37.75ID:kMbnyYcm
毎日劇場でせつ菜が善子ドン引かせてて草
0089名無しで叶える物語(もんじゃ)2020/02/17(月) 05:54:18.62ID:IlZWSOzM
小林「揺れるー!重い〜!!」
面白かった。別の人のこばりるも面白いけど、あっちは登場人物が多すぎ(キャストとラブライブ!キャラの混ざり合い)でごちゃごちゃしてるから、これ位の少なさがいい。
「体じゅう感じて 君と歩き続けたい in your dream」かと思った
0093名無しで叶える物語(しうまい)2020/02/17(月) 10:19:59.32ID:Yh4LEPaS
やっぱりこばりるなんだよきぃなあ…
0094名無しで叶える物語(こんにゃく)2020/02/17(月) 10:39:30.87ID:w+1GDdoH
にこ「揺れるー!重い〜!!」
小林「てむチンポしゅきぃ!」
ともり「なーに気持ち良さそうに感じてるんですかw」
0096名無しで叶える物語(日本)2020/02/17(月) 14:39:02.15ID:wicsske4
毎日劇場とのシンクロいいぞもっとやれ