果南「そっちこそどうなのさ。半年もあれば色んなことがあったでしょ」
ダイヤ「ええ、まあ」
ダイヤ「鞠莉さんは主に遊んでいたけれど」
果南「でも会社は調子いいんでしょ? 普段ふざけてるからわかりづらいけど、やっぱり腕はいいんだよ鞠莉は」
ダイヤ「私は鞠莉さんが私財を投じているのではないかとひやひやしているのよ…」
果南「あはは。いくら鞠莉でもさすがにそれは、……まあ、なくはないか…」
ダイヤ「ですよね…」
ダイヤ「鞠莉さんが始めようと言って、私がついてきて」
ダイヤ「すぐに果南さんが駆け付けてくださって、聖良ちゃんと、梨子さんも一員になって」
果南「チカとは取引先の関係になって、私からしたら上司になったり、曜と善子と一緒に水族館で働いたり」
ダイヤ「花丸さんともついこの間なにやら激しい遊び方をしたようよ」クスッ
果南「あれ、その話知ってたんだ。てっきり鞠莉が隠し通してるもんだと」
ダイヤ「こってり搾ったわよ」
果南「うへえ…」
果南「そういや、ルビィはどうしてるの? 私はこっちに戻ってきてから見かけてないんだけど」
ダイヤ「あの子は…ふふ、まあ。いずれ会うと思いますわよ」
果南「ふうん? なら楽しみにしとこっと」
サク… サク… サク…
ザァァ… ザァァ… ザァァ…
果南「…劇的なことはなにもないんだ」
ダイヤ「劇的なことって、例えば?」
果南「会社が絶不調で倒産するとか」
ダイヤ「縁起でもないことを言わないでください」
果南「全員集合してまたなにか凄いことをやってのけちゃうとか」
ダイヤ「…」
ダイヤ「そうね。そういうのはないわね」
果南「ないんだ」
ダイヤ「私達の日常が続いていくだけ。それがきっと、みんながなにより望んでいることですもの」
果南「そっか。そうかも」
ダイヤ「だから、終わりはこれでいいのよ。なにもなくていい。日常でいい」
♪
ダイヤ「聖良ちゃんから。お昼ごはんのリクエストが決まったようですわ」
果南「んじゃ、コンビニ寄って帰ろっか」
ダイヤ「ええ。帰って、続けましょう」
ダイヤ「私達の日常を」
最終話
私達の日常
完
おまけでルビィと千歌を書こう
ルビィ出してあげられてなかったからな、ちょうどよかった
ルビィのお仕事 >>959 十千万で一時働いているけどデザイナー志望でそちらのお勉強もしてる
0961名無しで叶える物語(笑)2018/07/07(土) 02:45:36.51ID:XgpscB37
バイト生活?まさか
ピンポーン
タタタ… ガチャ
曜「ちかちゃん! いらっしゃい」
千歌「やっほー、よーちゃん。おはよう!」
曜「うん。ほんとに早いね。始バスで来たでしょ、これ」
千歌「うん!」
曜「いいんだけどさ。私起きたばっかりでこんなだよ」ダラー
千歌「あはは、いいよそんなの。今さらオフのよーちゃんなんか気にならないよ」
曜「ま、それもそっか。入って入って」
千歌「おじゃましまーす」
千歌「久し振りによーちゃんの部屋来た〜」
曜「いつぶりだっけね。一昨年の年越しに泊まりにきて以来だっけ」
千歌「そんなに経つんだね。社会人になっちゃうと、近くにいてもなかなか会わなくなっちゃって寂しいね」
曜「私もちかちゃんもカレンダー勤務じゃないもんね。でも最近は鞠莉ちゃんのとこでよく遊んでるんでしょ?」
千歌「遊んでないから! 鞠莉ちゃん達の言うことを真に受けないで!」
曜「いいじゃん。私も顔出したいとは思ってるんだけど、なかなかね〜……ありゃ」
千歌「どーしたの?」
曜「飲み物とかなにもなかったなーって」
千歌「買いにいく?」
曜「そうだね。早いうちに行っちゃおっか。あーでもこの時間だとあそこ開いてないしなー……あ、そうだ」
曜「ちょっと歩くけど、いい?」ニシシ
〜某スーパー〜
千歌「おー、こんなところあったんだ!」
曜「こっち側ってあんまり来ないから知らなかったでしょ。ここ卸もやってるらしくてさ、早くから開いてるんだよね」
千歌「さすが、沼津駅周りはよーちゃんのほうが断然詳しいよね。でも飲み物買うだけなら、別にセブンでもよかったのに」
曜「にしし…買い物だけならね」
千歌「他になにかあるの?」
曜「今日はいるかなーっと…」キョロキョロ
曜「………お、いた!」
千歌「店員さん?」
曜「行こ、ちかちゃん」グイ
千歌「え? え?! なんで?! 誰?!」アワワ
曜「お〜い!」タタタ
??「ん…あ、曜ちゃん。おはよう」
曜「おはよ! それと、ほら!」グイ
千歌「わわっと…えええ、なになに??」
??「あ…」
千歌「え、その、あの、おはようございます…」
??「…おはようございます」ニコッ
千歌(よーちゃん?! なんなの?!) ヒソ
曜「そんな緊張しなくていいじゃん。相変わらず可愛いでしょ。スーパーにこんな可愛い人がいたら目立つよね〜」
千歌(か、わいいけど…だからなに?!) ヒソ
千歌(…相変わらず?)
?? ニコニコ
曜「にししっ」ニコニコ
千歌 ジーッ
?? ニコニコ
千歌 ジーッ
?? ニコニコ
千歌 ジーッ
?? ニコニコ
千歌 ジーッ
?? ニコニコ
千歌 ジーッ
曜「いや、もういいでしょ。二人とも根気強いな」 👀
Rock54: Caution(BBR-MD5:1341adc37120578f18dba9451e6c8c3b)
千歌「だめだ、わかんない。チカの知ってる人? 浦女のコ?」
曜「だってさ。ちかちゃんは薄情だね」
??「ふふ。そんなこと言って、曜ちゃんだって最初は全然わかってくれなかったくせに」
曜「だって変わりすぎだもん! 髪が真っ黒な時点でまさかだし、髪型だってストレートになってるし!」
千歌「髪ィ…? え、そんな特徴的な髪だったコなの?」
曜「あれやったげてよ」
??「うん」スイッ ←ツインテ
千歌「え…」キョトン
千歌「え?! え…………え?!」
曜「言語能力どこに置いてきたの」
千歌「ルビィちゃん……なの?」ポカン…
ルビィ「久し振りだね、千歌ちゃん♪」
千歌「ええええええ〜〜〜〜〜〜っ!!!」
千歌「驚いたー!!」
千歌「髪染めたんだ! 伸ばしたんだ! ストレートにしたんだ!」
ルビィ「曜ちゃんと全く同じ反応じゃん。みんなわたしのこと髪で認識してたの?」
曜「そういうわけじゃないけどさー。やっぱあの真っ赤の髪って目立ってたよ」
ルビィ「あと染めたっていうか、こっちが地毛だよ」
千歌「そうだったの?!」
ルビィ「あんな髪色の人、産まれないからね」
千歌「おとなしいカオして結構攻めてたんだね」
ルビィ「お姉ちゃんとの差別化をね」
曜「キャラで十二分にできてたと思うけど」
ルビィ「千歌ちゃんはご実家で今は女将さんなんだよね。で、よく鞠莉ちゃんのとこで遊んでるとか」
千歌「だから遊んでないよ! それ情報源どこなの?! よーちゃん?!」
曜「たぶん花丸ちゃんと善子ちゃんじゃない?」
ルビィ「正解」
千歌「ちくしょーっ!!」
千歌「ルビィちゃんもこの辺に住んでるの? 一人暮らし?」
ルビィ「ううん。実家にいるよ」
千歌「へ? 実家って黒澤邸のこと?」
ルビィ「その呼び方は知らないけど、案内所のとこの。高校の頃のままだよ」
千歌「そうなの?! だって最近全然見かけなかったし、てっきり家出たんだと思ってた!」
ルビィ「それは、まあ…」
曜「この髪だから、ねえ」
千歌「…チカが気付いてなかっただけ?!」
ルビィ「わたしはたまに見かけてたし」
千歌「声かけてよ!」
店員「黒澤さーん。鮮魚のほう見にいってくれるー?」
ルビィ「あ、はーい。じゃあ曜ちゃん、千歌ちゃん。またね」タタタ…
曜「ばいばーい、お仕事頑張ってね〜」ノシ
千歌「…こくざわさんって誰?」
曜「身元がバレると面倒くさいから偽名で勤めてるんだって」
千歌「やっぱり攻め方すごいな」
千歌「…ね、よーちゃん」
曜「ん?」
千歌「よーちゃん家って、三人くらい寝れるよね」
曜「布団一つしかないけど、別に広さでいえば寝れると思うよ。………え、まさか」
千歌「とーぜんっ!」
ルビィ「おじゃましまーす」
千歌「ようこそ! 入って入って!」
曜「ちかちゃん、ここウチね。定番だけど」
ルビィ「曜ちゃん一人暮らしなんだね。ご実家引っ越したの?」
曜「ううん、変わらず狩野川のとこだよ。ただね、専門に通うときに一人暮らし始めてからさ、なんかまた実家に戻るって気持ちでもなくなってね」
千歌「もったいない…家賃とか高いでしょ…」
曜「その分、自由だからさ。釣り合いは取れてるよ」
千歌「そんなもんかなあ」
曜「今日の今日で泊まりなんて大丈夫だった?」
ルビィ「うん。やることに穴さえあけなければ、そこら辺はなにも言われないんだよ」
ルビィ「ね。寝っ転がっていー?」
曜「へ? いいけど」
ルビィ「うあ〜っ」ゴロン
千歌「だいぶ疲れてるの?」
ルビィ「結構ねー…ウチだとお母さんの目が厳しくてなかなか気ィ抜けないから」グテー
曜「やっぱり大変? あ、ビールでいいよね」
ルビィ「ビールだいすき。大変だよー…もー…」
千歌「ルビィちゃんがお酒を呑むのか…」
ルビィ「大人ですから」トプトプ
ルビィ「みんなついだ?!」
千歌「手酌」
ルビィ「お酌し合うのとかは寄り合いだけでお腹いっぱいだから。全員手酌で」
曜「遠慮し合う仲じゃないしね。りょーかい」トプトプ
千歌「しばらく見ない間にややスレたね」
ルビィ「喉が潤ったら話すから」
千歌「はい」トプトプ
曜「じゃ、う〜ん…CYaRon!同窓会ってことで」
ようちかルビ「「「かんぱ〜〜〜い!!」」」チーン
ルビィ「んぐっ…ん…ん……っ」ゴッキュゴッキュ
ルビィ「くあーっ! ビールぅ!」プハーッ
曜「ぷへあ〜〜〜っ!」
千歌「ぷはー」
ルビィ「この瓶貰っちゃっていい?」トプトプ…
曜「速い」
千歌「これは後で買い出しが必要になる予感」
ルビィ「曜ちゃん達、何杯目からお酒?」チラッ
『梅乃宿』ドン
曜「いつでもいいよ」ゴクゴク
千歌「少しなんか食べてからにしない?」
曜「おっ、待ってました!」パチパチ
ルビィ「いよっ!」パチパチ
千歌「はあ?! なにその流れ?!」
曜「言い出した責任だよね」
ルビィ「キッチン自由に使っていいから」
曜「その許可は私が出すやつね。もちろんいいけど」
千歌「ちぇー、もーっ! 簡単なやつしか作らないからね!」スタスタ
曜「行動が早くなったねえ」
ルビィ「女将さんだもんねえ」
トントントン カッカッカッカッ ジュージュー チャッチャカ
千歌「はいできたよ…ってちょっと! なんでもうお酒あけてるの?!」
ルビィ「だって曜ちゃんがいつでもいいって言ったから」キュ
曜「押し負けました」キュ
千歌「それならチカはなんか食べてからって言ったじゃん! そんなことするならこれみんなチカ一人で食べちゃうからね?!」
ルビィ「だめ〜! ね、千歌ちゃん。お酌するから。座って座って」
千歌「手酌でって言ってなかった?!」
千歌「…もう、まったくー」
ルビィ「えへへ。ゆるして?」
千歌「はいはい」
曜「なに作ってくれたの?」
千歌「こんな感じ」コト
生ハムユッケ
アボカドとツナのディップとフランスパン
味付けもやし
ルビィ「わあ…♡」
曜「今の短時間でこれだけ。かなりの手際だね」
千歌「お客さんによく付き合ってって言われるからね。まさか美渡姉達に作ってなんて言えないし」
ルビィ「千歌ちゃんも苦労してるんだねえ」モグモグ…
千歌「あのルビィちゃんチカのお酌は」
千歌「くう〜っ」←曜についでもらった
曜「お、いい呑みっぷり」
千歌「友達と呑むお酒は美味しいよねえ」
ようルビ「「それは間違いない」」
千歌「それにしても、曜ちゃんはまだしもルビィちゃんとお酒を呑む日が来るなんてね。あの頃は考えもしなかったねー」キュ
曜「私はともかくなの?」
千歌「曜ちゃんはパカパカ呑みそうなイメージあったから」
曜「子どもの頃から?」
千歌「子どもの頃から」
ルビィ「わたしは付き合いが多いから…っていうので、お母さん達に慣れさせられたんだあ」
曜「…ルビィちゃん、黒澤家を継いだんだっけ」
千歌「えっ」
ルビィ「決まったってだけだよ。まだお母さんが当主だから」
千歌「ダイヤちゃんじゃなくて?!」
ルビィ「うん。だって、お姉ちゃん鞠莉ちゃんと会社始めたし」
千歌「あ、確かに…」
曜「だいぶ揉めたんだよね」
千歌「姉妹喧嘩?」
ルビィ「ううん。お姉ちゃんとお母さんが。跡取りの自覚を持ちなさいって怒られて、自分の人生を歩ませてって反論して…って感じ」
曜「結局ルビィちゃんがその席に座るからってことで話がまとまったんだってさ」
千歌「ええー…そんなことになってたんだ…全然知らなかった…」
千歌「こんなこと聞くのもだけど、その…ルビィちゃんはそれでよかったの?」
ルビィ「んー…」
ルビィ キュ
ルビィ「まあ、別によかったよ」
ルビィ「わたしもやりたいことはあったけど、それを仕事にしたいとまでは思ってなかったし…あ、デザイン系のことね」
ルビィ「たまに昔を思い出してデザインしてみたり服作りしてみたりするだけで満足だし、それに…」
ルビィ「お姉ちゃんが、自分の気持ちを言ったから」
千歌「自分の気持ちを?」
ルビィ「うん。物心がついたときからうちの次代はお姉ちゃんに決まってて、お母さん達の期待に応えるためにお姉ちゃんは習い事とか寄り合いとかに時間を割いて、大切な十代の青春をほとんど自分のためには使えなかった」
ルビィ「そんなお姉ちゃんが、これだけは絶対に譲りたくないんだって…泣いたの」
ルビィ「そしたらね、わたし自分でもびっくりするくらいあっさり、『あ、じゃあわたしが継ごう』って思ったんだ」
ルビィ「もういい年齢でさ、今から跡継ぎの交代なんて誰も考えてなかったから…すごく揉めたんだけどね」
ルビィ「わたしが追い出したんだ。お姉ちゃんを、実家から」
曜「追い出した…」
ルビィ「じゃないと、きっとお姉ちゃんもお母さんも、苦しかったと思うから」
ルビィ「お姉ちゃんが出ていったことで、お母さんも吹っ切れたみたいで。今ではわたしがゴキゴキしごかれてるよ」
ルビィ「あ〜〜〜、こんなことなら昔から稽古みんなお姉ちゃんに押し付けないで少しくらいやっとくんだったな〜〜〜」キュッ
千歌「押し付けてたの」
曜「みんな、それぞれ苦労してるってことだよ」キュ
ルビィ「そういうことだね」
千歌「あれ? じゃあルビィちゃん、なんでスーパーで働いてるの?」
ルビィ「ずっと家にいるの息苦しいんだもん」
千歌「それだけ?!」
ルビィ「あと自由なお小遣いほとんどくれないから」
千歌「それは重要だね」キリッ
ルビィ「でも日中は稽古が多いからさ、朝イチとか深夜しか入れなくって…バスもないから自転車だし、結構大変なんだよ」
千歌「わざわざこの辺まで来てるのは?」
ルビィ「内浦だと一発で気付かれるからね。この辺なら、まだなんとかごまかせるし」
千歌「ほえ〜…それじゃ、次の日が早かったり帰りが遅かったりする日はここに泊まりなよ」
曜「そうだね。女性一人で暗い道を行くのは危ないし…って、え?」
ルビィ「えっ、いいの?! わあ、助かるびぃ!」
千歌「いいってことよ! CYaRon!の仲間なんだからね!」
曜「ちょ、待っ…ここってここのことだよね?! ウチのことだよね?!」
ルビィ「うわあ、持つべきものは友達だねえ」
千歌「困ったときはお互い様だねー!」
曜「いや! ねえ! 一方的に私が提供してませんか?!」
千歌「よーちゃん」
曜「え、なに…」
千歌「知らない相手じゃないんだよ。ルビィちゃんなんだよ」
曜「や、うん…」
千歌「よーちゃんの懐の広さ、チカ達が誰よりも知ってるから」ポン
曜「いいよ?! いいんだけどね?! ちかちゃんが許可したことが唯一釈然としてないだけでね?!」
千歌「よーし! 今日は呑むぞーっ!」
ルビィ「おーっ!」
曜「うおおおおおおっ、もおおおおおおっ!!」
曜「今夜は寝かさないからね――――――っ!!」
おまけ
esculent YOU
完
終わった〜
人のスレを乗っ取って最後まで走ってしまった
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life time: 16日 6時間 15分 59秒
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