曜「善子ちゃんをくすぐり続けたら失禁した」その2

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0001名無しで叶える物語(やわらか銀行)2018/01/28(日) 14:47:50.78ID:8f4AVF6k
代行

0179名無しで叶える物語(茸)2018/01/30(火) 08:57:59.00ID:HBpO2q80
あさほ

0180名無しで叶える物語(茸)2018/01/30(火) 12:33:16.15ID:HBpO2q80
見届けるぞ

0181名無しで叶える物語(茸)2018/01/30(火) 17:35:35.77ID:QCW4kKoj
保守

0182名無しで叶える物語(茸)2018/01/30(火) 18:39:40.73ID:OgEB9l7w
ユーアーマイフレンド|c||^.- ^||嗚呼あの日の夢|c||^.- ^||

0183名無しで叶える物語(はんぺん)2018/01/30(火) 22:28:09.48ID:eFPc6lLH
よるほ

0184名無しで叶える物語(茸)2018/01/31(水) 05:57:13.30ID:wLJQi/yC
朝保守

0185名無しで叶える物語(たこやき)2018/01/31(水) 08:05:57.40ID:PrnigtER
保守ありがとうございます
蛇足とは言ったものの、やっぱり保健室での後日談?も書きます
(それ書かないとスレチ……)

また今日の夜(日付変わるかもしれませんが)にでも投下します

0186名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)2018/01/31(水) 08:17:02.17ID:PZ9/CMKo
ほひゅ

0187名無しで叶える物語(茸)2018/01/31(水) 12:51:14.96ID:wLJQi/yC
夜まで生きるしかない

0188名無しで叶える物語(庭)2018/01/31(水) 16:00:56.49ID:fe8lRi3z
ほあ

0189名無しで叶える物語(はんぺん)2018/01/31(水) 22:06:00.62ID:Dha1ZeRV
もちょい

0190名無しで叶える物語(たこやき)2018/02/01(木) 01:39:44.50ID:2iQS2FEw
遅くなりました
途中だけど投下します

0191名無しで叶える物語(たこやき)2018/02/01(木) 01:40:38.62ID:2iQS2FEw
 保健室

曜「降ろすよ」スッ

善子「ええ」

曜「よいしょっと……」ギシ

善子「……その、ありがと」

曜「え? こっちがありがとうって感じだよ」アハハ

善子「そうでしょうね」

曜「善子ちゃんさえよければ、毎日でもしてあげたいな」

善子「やめてよ。私、お姫様なんかじゃないもの」

曜「じゃあ私をお姫様抱っこする?」

善子「しない」

曜「昨日してもらっとくんだった……」ハァ

善子「で、飲むの?」

曜「え?」

善子「飲みたいって言ってたじゃない」

曜「何を?」

善子「は?」

曜「私に何を飲ませたいのかな? 言ってくれなきゃ分かんないよ」

善子「私は飲ませたいわけじゃないんだけど」

曜「そっか。無理にとは言わない」

善子「曜さんが素直に聞き入れるなんて珍しいわね」

曜「善子ちゃんの嫌がることはしないって決めたから」

善子「そう」

曜「もしこの先善子ちゃんが二度とおしっこを飲ませてくれないとしても……」

曜「私は大好きだからね」

善子「ありがと」

曜「善子ちゃんのおしっこのこと」

善子「私のことは?」

曜「善子ちゃんのことももちろん好きだよ」

善子「何で私がおしっこのついでなのよ」

0192名無しで叶える物語(たこやき)2018/02/01(木) 01:41:18.33ID:2iQS2FEw
曜「あー、そうじゃなくて。善子ちゃんのことなんて言うまでもないでしょ?」

善子「言ってくれないの?」

曜「言われたい?」

善子「当たり前でしょ」

曜「えへへ……大好き♡」ギュ

善子「私も」

曜「うん。私のはいつでも飲ませてあげるからね」

善子「おしっこじゃなくて曜さんのことがよ」

曜「おしっこは?」

善子「そんなに好きじゃない」

曜「がーん……」

善子「そんな高望みされても困るんだけど」

曜「まあ、少しずつ好きになってもらえればいいよ」

善子「ならないと思う」

曜「私のことは、会った瞬間から好きだった?」

善子「は? 何よ急に」

曜「私はほとんど一目惚れだったけど善子ちゃんはどうかなーって」

善子「ごめんなさい。全く何とも思ってなかったわ」

曜「えー」

善子「だって私と曜さんじゃキャラが違いすぎるっていうか……接点なんてないじゃない」

曜「同じバスだよね?」

善子「同じバスってだけでしょ」

曜「私はずっと後ろの席から『あの子可愛いな』って見てたよ」

善子「それ、私に限ったことじゃないでしょう?」

曜「うっ……善子ちゃんの可愛いは特別だもん」

善子「嘘つかなくてもいいわよ。私のことなんて眼中になかったでしょうが」

曜「……」

善子「曜さんの目にはもっとキラキラした子しか映ってなかったわよね」

曜「何で私、善子ちゃんのこと見えてなかったんだろう? 幽霊かな?」

0193名無しで叶える物語(たこやき)2018/02/01(木) 01:41:55.78ID:2iQS2FEw
善子「そもそも私、不登校だったじゃない」

曜「あ、そっか」

善子「曜さんがいかに適当なこと言ってるかよく分かるわね……」

曜「善子ちゃんの不登校解除とAqoursに入るのはほとんど同時だったんだよね」

善子「そうよ。だからAqoursに入る前の私なんて、曜さんが知っているわけないの」

曜「私の知らない善子ちゃんか……見てみたかったな」

善子「酷いもんだったわ」

曜「そんなことないんじゃない? 事故紹介、もとい自己紹介で事故ったくらいで大げさだよ」

善子「毎日カップめんばっかり食べてたし……今よりげっそりしてたわね」

曜「そんな姿見たら毎日ご飯作ってあげないと気がすまなくなっちゃう」

善子「はいはい」

曜「もし私と会ってたら不登校にならなかった?」

善子「え? 関係ないと思うわよ」

曜「私に会いたくて学校に来るんじゃない?」

善子「……」

曜「あれ? 私何か変なこと言った?」

善子「別に」

曜「もしかして今も? 私に会うために学校来てるの?」

善子「今は学校に来るの嫌じゃないもの」

曜「私は毎日楽しくて仕方がないよ」

善子「まあ、そうでしょうね。学校行くのが嫌っていう気持ちが理解できなかったりして」

曜「善子ちゃんがいなかったら嫌だな」

善子「私がいなくても曜さんなら楽しいでしょ。明るい性格してるし」

曜「あっ、さては私がいつもこんな風に明るく振る舞ってると思ってるね?」

善子「学校で沈んでるところ、滅多に見ないわよ」

曜「それは明るい曜ちゃんを演じてるだけだよ」

善子「そうなの?」

曜「いつも明るい私が急に暗くなってたら、みんなも暗くなっちゃうでしょ?」

善子「さすがに自意識過剰じゃないかしら」

曜「善子ちゃんだって、周りからこう見られたい、ってのあるんじゃない?」

0194名無しで叶える物語(たこやき)2018/02/01(木) 01:42:34.58ID:2iQS2FEw
善子「え……まあ、なくはないけど」

曜「私だって思うよ。インテリ系美少女キャラで通ってる私としては……」

善子「能天気おバカキャラが何ですって?」

曜「善子ちゃん辛辣だね……」

善子「私だって、自己紹介のときは失敗しちゃったけど、今ではちゃんと『天界を追放されたヒトならざるモノ』として通ってるわよ」

曜「本当かな?」

善子「本当よ」

曜「でも私の前では『ヨハネよ!』って言わないよね」

善子「曜さんが好きなのは私でしょ?」

曜「あ、うん」

善子「何その『別にどっちでもいいけど』みたいな反応」

曜「いや、だってどっちも善子ちゃんだし……」

善子「ヨハネと私は別人なんだからね。いくら曜さんでも浮気はダメ」

曜「えぇ……」

善子「あっ、ほら面倒くさそうな顔した」

曜「し、してないよ!」

善子「心配しなくても曜さんの前では私でいるから……」

曜「みんなの前でも善子ちゃんでいればいいのに」

善子「何よそれ。ヨハネ全否定?」

曜「あ、そうじゃなくてさ。私には善子ちゃんのままでいてくれるんだから、善子ちゃんって自分のこと嫌いなわけじゃないんだよね?」

善子「……今はそんなに嫌いじゃない」

曜「前は嫌いだった?」

善子「そうよ。こんな人間みたいな体捨てて天使の姿に戻りたかったもの」

曜「人間の姿だからできることもあるよね」

善子「例えば?」

曜「え? 私と付き合うとか」

善子「天使の姿だったら嫌なの?」

曜「人間なんかと恋したらそれこそ羽を折られちゃうんじゃないの」

善子「まあ、確かに」

曜「でも善子ちゃんは今も天使だもんね」

0195名無しで叶える物語(たこやき)2018/02/01(木) 01:43:14.17ID:2iQS2FEw
善子「曜さんにとって?」

曜「そうだよ。天使と恋なんてしたら地獄行きかな?」アハハ

善子「そのときは私も一緒に行ってあげるわ」

曜「それじゃ天国だね」フフッ

善子「曜さんって地獄に落ちても笑ってそうね」

曜「善子ちゃんと一緒ならどこだって天国だよ」

善子「私と一緒じゃなかったら?」

曜「一人で地獄は嫌だなぁ」

善子「私も嫌ね」

曜「まあ、でもそんな先の話しても仕方ないよね。今こうして善子ちゃんといられるだけで十分かな」

善子「ん、まあね」

曜「今のうちにたくさん聖水を浴びておくことにするよ」

善子「聞こえはいいのに、やってることは地獄行き待ったなしよね」

曜「かなり罪深いね。特に学校でするなんて」

善子「そう思ってるならやめなさいよ」

曜「やめないよ」

善子「地獄に落ちても知らないわよ」

曜「死んだ後のことなんて死んでから考えればいいんじゃないかな?」

善子「その前向きさはどこから出てくるのかしら」

曜「もちろん、善子ちゃんからだよ」

善子「私?」

曜「善子ちゃんと話してると、何でもできそうな気がしてきちゃう」

善子「曜さんは本当に何でもできちゃいそうだから怖いわね」

曜「大抵のことならね。いくら私でもできないことはあるし……」

善子「そう。自分で分かるようになっただけでもよかったわ」

曜「誰かさんが激辛生姜を食べさせたおかげでね」

善子「まだ根に持ってるの?」

曜「そりゃ持つよ。それだけショックだったもん」

善子「ふーん……」

曜「あ、根っこだけに、とかいうツッコミはないんだね」

0196名無しで叶える物語(たこやき)2018/02/01(木) 01:43:52.50ID:2iQS2FEw
善子「ないわね」

曜「善子ちゃんと話してるとどうも調子狂っちゃうんだよねぇ」アハハ

善子「私も曜さんの話してると疲れるわ」

曜「分かった、今から喋るの禁止にしよっか」

善子「え?」

曜「私と話すの疲れるんでしょ? ならお互い黙ってようよ」

善子「いや、別にそこまでじゃ」

曜「声出した方が負けね」

善子「いいけど……」

曜「それじゃゲームスタート!」

善子「……」

曜「……」

善子「……」

曜「あ、そうだ」

善子「はい、曜さんの負け」

曜「ルール説明してなかったから説明するね」

善子「何よ、勝手に始めておいて勝手に負けたんじゃない」

曜「何されても声出しちゃダメだよ」

善子「ええ」

曜「声出した瞬間恐ろしい罰ゲームが待ってるからね」

善子「何よ」

曜「えーと、それはあとのお楽しみで」

善子「思いつかなかっただけじゃない」

曜「それでは改めて、ゲームスタート!」

善子「……」

曜「……」ニヤニヤ

善子「……」ビクッ

曜「……」スッ

善子「っ!?」ガタッ

曜「……」パクパク

0197名無しで叶える物語(たこやき)2018/02/01(木) 01:44:24.83ID:2iQS2FEw
善子「??」

曜「…………」パクパク

善子「???」

曜(おしっこ飲ませて)

善子(は!? ダメに決まってるじゃない)

曜(何で? さっきは飲ませてくれるって言ったじゃん)

善子(ベッド汚したくないし……)

曜(私を誰だと思ってるの? 善子ちゃんのおしっこなんてこぼすわけないじゃん)

善子(……)

曜(さ、体調悪いんでしょ? 横になった方がいいよ)

善子(そう思うなら寝かせてよ)

曜(トイレ行くのも大変だもんね。私に任せて)

善子(トイレくらい行けるわよ)

曜(まあまあ、遠慮せずに)スッ

善子(下着脱がそうとしないで!)バッ

曜(そのままするの? さすがにこぼさない自信ないなぁ)

善子(分かったわよ、そこの紙コップにするから……)

曜(直飲みは?)

善子(絶対にダメ)

曜(何で? 確実じゃん)

善子(絶対変なことしてくるでしょ? びっくりして溢れるのが目に見えてるわよ)

曜(じゃあ見てるよ)

善子(別に見なくてもいいんだけど……)スッ

曜(下着、脱げる?)

善子(脱げるわよ)スルッ

曜(おぉ……)ドキドキ

善子(あ、あんまり見ないで……)カァアア

曜(なかなか大胆な下着だね)

善子(勝負下着だから)

曜(何の勝負?)

0198名無しで叶える物語(たこやき)2018/02/01(木) 01:45:37.54ID:2iQS2FEw
.

0199名無しで叶える物語(たこやき)2018/02/01(木) 01:46:05.61ID:2iQS2FEw
善子(曜さんと仲直りするためのよ!)

曜(なるほどね。こんな可愛いの見たら許しちゃうよ)

善子(見せるつもりで履いてきたわけじゃないわよ)

曜(またまたー、こうなることを期待してたんじゃないの?)

善子(してないわよ)

曜(いいから早くして)

善子(えぇ……)スッ

曜(……)

善子(ん……)チョロロ

曜(すー……はー……)

善子(うわっ、気持ち悪いわね……)チョロロ

曜(んんー! いい匂い!)クンクン

善子(そんな至近距離にいたら顔にかかるかも)チョロロ

曜(え!? 本当?)ワクワク

善子(かけないわよ! こぼしたら嫌だって何度も言わせないで)チョロロ

曜(……)シュン

善子(もう少し……)チョロ

ポタッ ポタッ

曜(コップ一杯で溢れないなんて、いつの間にこんな技術を……?)ジッ

善子(いや、もう出ないから)

曜(私、教えてないのに……。ってことは善子ちゃんのママかな?)ジー

善子(だからもう出ないって)

曜(私のいない間に親子で何してたの……!? とんでもない変態じゃん)ヒキ

善子(え……何かごめんなさいこれしか出なくて)シュン

曜(まあ、とりあえず頂くとしますか……)スッ

ゴクッ

曜(うへぇ……♡)ウットリ

ゴクッゴクッ

善子(幸せそうな顔して………)

ゴクッゴクッ

0200名無しで叶える物語(たこやき)2018/02/01(木) 01:46:54.22ID:2iQS2FEw
曜(ぷはー! やっぱり善子ちゃんのおしっこは最高だよ)ニコニコ

善子(よかったわね……)ハァ

曜(お代わり!)スッ

善子(ん? ごちそうさま?)スッ

曜(お代わりくれるの!? やった!)

善子(このコップどうしよう……)

曜(お代わり♡ お代わり♡♡)ウキウキ

善子(いや、飲んだんだから自分で片付けなさいよ)スッ

曜(……?)

善子(ほら! 自分で飲んだんでしょ!?)スッ

曜(あっ!!)スッ

曜(私のも飲みたいってことだね!? いいよ!)スルッ

善子「え!!?」ガタッ

曜(でも出せるかなぁ? うーん……)

善子「ちょ、ちょっと曜さん? 出さなくていいから……」

曜(しまった、今日はあんまり水分補給してないから出そうにないぞ……)

善子「って言うか私もう喋っちゃったわ。私の負けよ」

曜(いや、善子ちゃんが飲みたいって言ってるのに出せないなんて恋人失格だ……)

善子「曜さん? 聞いてる?」

曜(善子ちゃんのこと好きなんだよね? なら出せるよ私!)モゾモゾ

善子「だめだ、自分の世界に入っちゃってる……」ハァ

曜(善子ちゃんへの気持ちをおしっこに込めればきっと……!)モゾモゾ

善子「あ、あの……出ないなら無理に出さなくても」

曜(……)モゾモゾ

善子「……」

曜「私の負けです」

善子「ん?」

曜「参りました」ペコッ

善子「いや、私とっくに喋っちゃってるから……」

曜「そういえば昨日から飲まず食わずだったの忘れてたよ。これじゃ出ないわけだ」

0201名無しで叶える物語(たこやき)2018/02/01(木) 01:47:28.53ID:2iQS2FEw
善子「よく今まで平気だったわね」

曜「善子ちゃんに嫌われたと思ってたから……もうおしっこする意味もないしね」

善子「おしっこって好きな人のためにするものじゃないんだけど」

曜「ちょっと飲み物買ってきてもいいかな? 少し飲めば出せると思うから……」スタッ

善子「飲み物買うのはいいけど、出さなくていいからね」

曜「ごめんね、体調悪いのに待たせちゃって……。すぐ行ってくるから」

ガラッ

善子「私の話聞こえてる?」

曜「……」

ストンッ

善子「……」

善子「何なのよ……」ハァ

善子「やっぱり曜さんといると疲れるわ」

善子「自分勝手で私のことなんてお構いなし」

善子「……」

善子「おっと……急に眠気が」

善子「あっ、そういえばまだ拭いて……」フラッ

善子「なかったような……」

ポスッ

善子「……」スー

……

ガラッ

曜「お待たせ。自販機だと二リットルのペットボトル売ってなかったからコンビニまで行ってきたんだ」

ストンッ

曜「善子ちゃんの分も買ってきたからね」ゴトッ

曜「あれ? もしかして寝たふりしてる?」

曜「まあいいや、ちょっと水分補給させてね」キュッキュッ

ゴクッゴクッ

曜「ぷはー! これでよしと」キュッ

0202名無しで叶える物語(たこやき)2018/02/01(木) 01:48:45.34ID:2iQS2FEw
.

0203名無しで叶える物語(たこやき)2018/02/01(木) 01:49:20.47ID:2iQS2FEw
曜「善子ちゃんも飲む?」

善子「……」スー

曜「え? 口移し? なかなか甘えん坊さんだねぇ」

曜「って言ってもまだおしっこは出せそうにないから普通の飲み物で我慢してね」キュッ

ゴクッ

曜(いくよ……)チュッ

チュル……

善子「げほっ!!?」ビクッ

曜「あ、むせちゃった?」

善子「げほっ、こ、げほっ、殺す気!!?」

曜「もしかして本当に寝てた!?」ガシッ

善子「最悪だわ……げほっ、おしっこが変なところに入っちゃったじゃない」ゲホッ

曜「安心して! 普通のお茶だよ!!」

善子「え? よかった……」ホッ

曜「ごめん……。まさかこんな短時間で寝ちゃうと思わなくて」

善子「寝不足なのよ。言わなかったかしら?」

曜「言ってたね」

善子「曜さんとだからつい楽しくお喋りしちゃったけど、こう見えてけっこう熱もあるみたいだし……」

曜「さっきより顔が赤いような? 何かあった?」

善子「どう考えても今のでしょ!?」

曜「熱、測ってみたほうがいいんじゃない?」

善子「そうね……」

曜「普通の体温計と曜ちゃん体温計、どっちがいい?」

善子「普通ので」

曜「はい」ピトッ

善子「普通のって言ったんだけど」

曜「んー、これはかなりある感じかな」

善子「朝から寒気が止まらなくて……。ただの寝不足かと思っていたけれど、本当に風邪かもしれないわ」

曜「これは……インフルエンザかもしれないね」

善子「え? そうかしら……」

0204名無しで叶える物語(たこやき)2018/02/01(木) 02:00:03.83ID:2iQS2FEw
曜「ちゃんと検査してもらわないとだよ」

善子「そうね、放課後になったら行くから連れて行ってくれる?」

曜「何言ってるの!? 今行かなきゃダメだよ!」

善子「そんなこと言われても……曜さんだって講習全部サボるのはマズいでしょ」

曜「大丈夫。私、今日は出席してないから」

善子「何も大丈夫じゃないし」

曜「いいから、病院行こう」

善子「気持ちは嬉しいけど……。曜さん、勉強の方はいいの?」

曜「後で一緒にやればいいよ。ね?」

善子「学年違うわよ」

曜「私が留年すれば同じ学年か」

善子「えっ……やめてよ?」

曜「善子ちゃんと同じクラスで同じ勉強ができる……」ゴクリ

善子「私は嫌よそんなの」

曜「何で? 私と一緒なのに?」

善子「少しは自分のことも考えなさいよ」

曜「……」

善子「勉強ならいつでもできるじゃない」

曜「そっか。うん、そうだね。さすがに留年するような恋人は嫌だよね」

善子「だから自分のことも考えなさいって……」

曜「善子ちゃんも」

善子「私? 私はそこまで成績悪くないし……」

曜「自分のこと考えてさ、病院行っとこうよ」

善子「……ずるくない?」

曜「え?」

善子「曜さんって人を丸め込むの上手よね」

曜「そうかな? えへへ」

善子「褒めてないわよ」

曜「まあいいや、行こうか」スタッ

善子「そうね」スタッ

0205名無しで叶える物語(たこやき)2018/02/01(木) 02:19:14.95ID:2iQS2FEw
フラッ

曜「おっと……」ガシッ

善子「ごめんなさい」

曜「本当に大丈夫? さっきよりフラフラしてない?」

善子「あれ……何か床、斜めってない?」

曜「平らだよ」

善子「壁も何だか曲がってるような……」

曜「平らだよ?」

善子「……」

曜「大丈夫、善子ちゃんの胸はちょっとあるから」

善子「は?」

曜「嘘! 平らだよ」

善子「何ですって!?」ガタッ

曜「あっ、今のは素で間違えた! 平らじゃないよ!」

善子「視界が歪むってのは……それなりに重症ってことなのかしら……」

ピピッ

曜「えーと、39度? だいぶ熱もあるみたい」スッ

善子「え、いつ測ったのよ」

曜「さっき体温計の話したじゃん。覚えてないの?」

善子「あ……あれ、ちゃんと普通の体温計で測ってくれてたのね」

曜「善子ちゃんが普通のでって言ったんだよ?」

善子「ちなみに……曜さん体温計だとどんな測り方をするのかしら」

曜「それはね……ふふ♡」ニヤリ

善子「何よ」

曜「そんなこと聞いちゃうんだ? 善子ちゃんてば変態さん」

善子「え!? せめてキスとかじゃないの!?」

曜「仕方ない、そこまで言うなら測ってあげるよ。脱いで」

善子「嫌よ!! 病院連れて行ってくれるんでしょ? 早く行きましょう」スタッ

曜「ちぇ……」

善子「肩、貸してくれる?」

0206名無しで叶える物語(たこやき)2018/02/01(木) 02:23:49.01ID:2iQS2FEw
曜「もちろん。というかお姫様抱っこは?」

善子「恥ずかしいからいいわよ」

曜「んー、病人なんだから遠慮しないでいいのに」

善子「特に遠慮はしてないわ」

曜「じゃあ肩で」スッ

善子「ええ」

曜「近所の診療所でいいよね? 内科ならすぐ診てくれるはずだよ」

善子「私、そこ行ったことない」

曜「いつもどこ行ってるの?」

善子「えーと、堕天使は風邪なんて引かないから……」

曜「真面目に答えて。かかりつけの病院があるならそっち行ったほうがいいから」

善子「ないわよ。病院なんてもう何年も行ってないわ」

曜「なら近くのところにしよう。大丈夫、ちゃんと女の先生だよ」

善子「あ、そういうの気にしてくれてるんだ……」

曜「当たり前でしょ」

善子「優しいのね」

曜「私がおじさん先生の前で裸になってたらどう思う?」

善子「命の保証はしかねるわ」

曜「怖っ……」

善子「冗談……。先生は仕事なんだから裸なんて見たって何とも思わないでしょう」

曜「そうだよ。一日にたくさんの人を診てるんだから」

善子「それでも、あんまりいい気はしないわね」

曜「私ですらちょっと抵抗あるんだもの、善子ちゃんはもっと抵抗あるかなと思って」

善子「何よもう……。普段からこのくらい優しくしてくれればいいのに」ボソッ

曜「やっぱりお姫様抱っこでいい? 歩きにくいや」ヒョイ

善子「わっ、降ろして! 恥ずかしいから!」

曜「病人なんだから大人しくして」

善子「う……」

曜「大丈夫、パンツは見えてないよ」

善子「あっ、そういえば拭いてなかった!」

0207名無しで叶える物語(たこやき)2018/02/01(木) 02:29:49.64ID:2iQS2FEw
(眠いのでまた明日……)
(全然進まなくて申し訳ない)

0208名無しで叶える物語(茸)2018/02/01(木) 07:03:41.75ID:h/ibub+U
一旦乙
書いてくれるだけでも十分ありがたいのでゆっくり進めてもらえたらと

0209名無しで叶える物語(茸)2018/02/01(木) 14:12:46.48ID:h/ibub+U
保守

0210名無しで叶える物語(しうまい)2018/02/01(木) 18:21:03.49ID:jZv5WqFy
保守

0211名無しで叶える物語(たこやき)2018/02/01(木) 22:21:18.02ID:2iQS2FEw
曜「え? じゃあ舐めるから待ってて」

善子「普通に拭いて! ううん、自分で拭くわ」

曜「もう乾いちゃってるでしょ。舐めたほうが綺麗になるって」

善子「ウェットティッシュあるから大丈夫よ」

曜「善子ちゃんの?」

善子「は? 他に誰のがあるのよ」

曜「そっか……うん」ドキドキ

善子「??」

曜「あ、何でもないよ。拭いてあげたいのは山々だけど、早いところ病院へ行かないとだからごめんね」

善子「待って? まさか歩きながら拭くわけ?」

曜「その方が早く着くでしょ?」

善子「お願いだから先に拭かせて」

曜「じゃあ私が拭くよ」スッ

善子「え、いいわよ。自分で拭けるから……」

曜「遠慮しないで」スッ

善子「あっ……」ビクッ

曜「ちゃんと拭かないとカブれちゃうからね」フキフキ

善子「っ……」

曜「ん? また顔が赤くなってきたかな。熱上がった?」

善子「だ、誰のせいだと……」カァアア

曜「……っと、こんなものでしょう」クンクン

善子「何嗅いでるのよ!」

曜「うん、善子ちゃんの匂いだ」

善子「それ拭けてないってことじゃ」

曜「まだしてほしいの? 我慢できなくなりそうだから遠慮しとくよ」

善子「どうしておしっこを拭くだけなのに我慢できなくなるのかしら? ねぇ?」

曜「いいから行くよ」ヒョイ

善子「わっ……」

曜「歩いてそんなにかからないから寝ててもいいよ」

善子「さすがに無理」

0212名無しで叶える物語(たこやき)2018/02/01(木) 22:21:57.97ID:2iQS2FEw
……

 診療所

ガラッ

曜「インフルエンザかもしれないので検査してほしいんですが」

「熱はありますか?」

曜「さっき測ったら39度ありました」

「寒気や体の痛みは?」

曜「私に抱きついてないと凍え死んじゃうそうです」

善子「ちょっと! 変なこと言わないでよ」

「えっと……」

曜「あ、診てもらいたいのは私じゃなくてこっちの子です」

「それではこちらの問診票を書いてください。インフルエンザの疑いがあるのであちらの隔離スペースでお願いします」

善子「はい……」

曜「行こっか」

善子「え? いいわよ、一人で行くから。曜さんが行っても貰ってくるだけじゃない」

曜「一人で寂しくない?」

善子「別に」

曜「私は寂しいよ」

善子「せめてマスクくらいしなさいよ?」

「入り口にあったね。善子ちゃんの分も貰ってきてあげる」

善子「ありがと」

曜「それとも私がマスクになろうか?」

善子「え?」

曜「私が鼻と口を塞げば……」

善子「死ぬわよ」

曜「確かに」

善子「問診票書いてるから、その間に行ってきて」

曜「うん」スタッ

スタスタ

善子「……」

0213名無しで叶える物語(たこやき)2018/02/01(木) 22:23:08.29ID:2iQS2FEw
善子「ふぅ……」

善子「思ったより視界がグニャグニャで気持ち悪いわね……」

善子「一人じゃ真っ直ぐ歩くのすら難しいかも」

善子「曜さんがいてくれて助かったわ」

善子「……」ブルッ

善子「うぅ……寒い」ガタガタ

善子「曜さん早く戻ってきて……」

善子「……」

善子「意識が……」

善子「」バタンッ

……

……

「善子ちゃん」ユサユサ

「善子ちゃん大丈夫?」ユサユサ

善子「うぅ……」

「すごい汗……」フキフキ

善子「曜さん……?」

「ん?」

善子「診察まだ……?」

「もう終わったよ」

善子「そう……私寝ちゃってたのね」

「先生には私が説明しといたから」

善子「何から何まで悪いわね」

「目、開けられる?」

善子「眩しいから嫌……」

「部屋の中なのに?」

善子「すごく眩しく感じるの……目がチカチカして頭が痛くなるから」

「そっか……。熱出てるとね、あるよねそういうの」

善子「こんなに出たのいつぶりかしら?」

「代わってあげられなくてごめんね」

0214名無しで叶える物語(茸)2018/02/02(金) 00:25:46.44ID:zfP45sKc
保守

0215名無しで叶える物語(はんぺん)2018/02/02(金) 05:19:00.09ID:EN6rH4Iz
あさほ

0216名無しで叶える物語(しうまい)2018/02/02(金) 06:19:18.50ID:tmd7sQCa
ほしゅなのだ

0217名無しで叶える物語(たこやき)2018/02/02(金) 06:56:34.45ID:FHixUG1z
(寝落ちしましたすみません)

0218名無しで叶える物語(茸)2018/02/02(金) 08:48:45.82ID:VGRLYH4y
まだ楽しめるかと思えば生殺しもぬるいもんよ

0219名無しで叶える物語(もんじゃ)2018/02/02(金) 13:50:58.50ID:kalNzgf+
ほしゅなのだ

0220名無しで叶える物語(もんじゃ)2018/02/02(金) 17:20:53.79ID:kalNzgf+

0221名無しで叶える物語(はんぺん)2018/02/02(金) 21:03:55.85ID:EN6rH4Iz
もうちょい

0222名無しで叶える物語(たこやき)2018/02/02(金) 23:59:33.85ID:FHixUG1z
善子「ママみたいなこと言わないでよ」

「善子ちゃんが辛い思いしてるのに、何もできない自分が嫌になるよ……」

善子「十分してくれてるじゃない」

「そうかな……」

善子「私のそばにいてくれて……病院にも連れてきてくれて」

「恋人だもん」

善子「きっと恋人じゃなくてもしてくれたでしょうね」

「善子ちゃんだからしてるんだよ?」

善子「曜さんは優しいから……誰にでもしてあげるでしょ」

「こんなときまでヤキモチ? 調子が悪いときくらい休もうよ」

善子「……そうね」

「……」

善子「……」

「こんなときに言うのは変かもしれないけどさ……」

善子「私も好きよ」

「おしっこしたくなったらいつでも言ってね」

善子「……は?」

曜「あっ、その、変な意味じゃなくてね!? トイレ行くの大変でしょ。遠慮なく私を使っていいから」

善子「……」ハァ

「それとも私が連れて行こうか」

善子「できればそっちでお願いするわ」

「うん……」

善子「こんなときくらい我慢できないの? 私、これでも体調悪いんだけど」

「善子ちゃんはそのまま寝てればいいよ。私が飲みに行くから」

善子「……」

0223名無しで叶える物語(たこやき)2018/02/03(土) 00:05:40.48ID:eCP932Cs
「自分でトイレ行くより楽だよね!? 私だけかな!?」

善子「分かったから大きな声出さないで」

「やった!」グッ

善子「飲ませるとは言ってないんだけど……まあいいわ」

「……」

善子「……」

「私、うるさいかな?」

善子「え?」

「ゆっくり寝たいかと思って」

善子「ううん。そこにいてくれてるって分かるから……」

「そっか、目を瞑ったままだから見えてないんだ」

善子「……」

「善子ちゃんってまつげ長いよね。羨ましいな」

善子「何よ急に」

「見てると吸い込まれそうだよ……」

善子「吸い込まれるの?」

「自分をこう、抑えてないとね」

善子「……」

「キスはダメだって言われちゃったからなぁ」

善子「は?」

曜「キス。先生に止められちゃった」

善子「あっ……頭が」

「無理しちゃダメだよ」

善子「先生に何言ったのよ」

「え? 診察のとき善子ちゃんが寝てたから、起こさないように診察してもらっただけだよ」

善子「それで、どうしてキスの話が出てくるの」

「どこまでならしてもいいですか? って聞いたの」

善子「えぇ……」

「過度な身体接触は控えるように言われちゃった」

善子「ならこんな近くにいたらダメじゃないの」

0224名無しで叶える物語(たこやき)2018/02/03(土) 00:10:54.85ID:eCP932Cs
「特に粘膜の接触がダメらしいよ」

善子「つまり……キス?」

「それと、善子ちゃんが想像したようなこと」

善子「べ、別に想像なんてしてないし!」

「おしっこ飲むのはセーフなのかなぁ? 聞きそびれちゃった」

善子「ダメだと思うわよ……」

「そっか……そうだよね」シュン

善子「そんなに落ち込むようなことなのかしら……」

「そういえば、インフルエンザじゃなかったみたいだよ」

善子「えっ、そうなの!?」バサッ

曜「よかったじゃん」

善子「あっ……頭が」

曜「急に飛び起きるから……」

善子「公休にならないじゃない……」

「冬季講習は欠席にならないから大丈夫だよ」

善子「ただでさえ短い冬休みがほとんど残らないわね」

「始業式の後はテストだからね、勉強もしておかないと」

善子「確か……講習でやった内容が出てくるんだっけ」

「そうだよ。講習を真面目に受けてればほとんど満点取れる簡単なテストらしいけどね」

善子「『らしい』って何よ」

「梨子ちゃんが言ってた」

善子「それは曜さんとは別の意味で信用ならないわね……」

「梨子ちゃんは私と頭の作りが違うんだよきっと」

善子「でも梨子さん、毎日欠かさず勉強してるって聞いたわよ」

「絶対嘘だよ。あれだけ頭よかったら勉強なんてする必要ないでしょ」

善子「逆よ。勉強してるから頭がいいの」

「うーん」

善子「曜さんだって真面目に勉強したら絶対いい成績取れるわよ」

「勉強しないと頭がよくなれないでしょ? でも頭がよくないと勉強はできないよね」

0225名無しで叶える物語(庭)2018/02/03(土) 04:55:58.24ID:eE17qTUQ

0226名無しで叶える物語(やわらか銀行)2018/02/03(土) 08:47:40.67ID:cjPWhQVE

0227名無しで叶える物語(笑)2018/02/03(土) 09:24:39.22ID:Je5Fjd9P
この梨子G's梨子っぽくて好き

0228名無しで叶える物語(茸)2018/02/03(土) 15:08:19.56ID:EcebBqCo
保守

0229名無しで叶える物語(笑)2018/02/03(土) 16:49:07.58ID:Je5Fjd9P

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