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続き

 ご一家を切り盛りされる紀子妃はこれまで、折にふれ東宮家との“格差”に言及されてきた。
それはひとえに未来のお世継ぎの存在が大きく、宮邸の職員にもしばしば、以下のように説いてこられたという。

〈悠仁は私たちだけの子ではありません。両陛下からお預かりした大切な命なのです〉

 それゆえ、今回の提言に得心されたのではと拝察されるのだが、

「紀子妃殿下は、なおもお嘆きになっています」

 そう明かすのは、さる宮内庁関係者だ。すなわち、

「もとより皇位継承順位1位と2位の男性皇族を擁しておられるわけです。
加えて東宮家には、お世継ぎとなるべき方がご不在で、このまま皇室典範改正などがなされなければ、悠仁さまから先々の皇統が連綿と繋がっていくことになる。
妃殿下はかねてより、その責任の重さを痛感なさっておられました」

 今回、皇族費が増額される見通しであるとの報告を、事前にご夫妻揃って受けられていたというのだが、

「その際、妃殿下は『わかりました』と、ただお一言のみでした。
ですが、周囲には『人員も含め、何とかならないものでしょうか』と、引き続き漏らされていると伺っております」(同)

 もっとも、そうしたご憂慮は増額の多寡に起因するものではないと、この関係者は続けるのだ。

「妃殿下は皇后、そして国母としての将来をも見据えられ、ご自覚を強く持たれています。
そうしたご覚悟に見合うバックアップは、厚いに越したことはありません」

退位特例法案は5月、国会に提出される見通しだ。

ワイド特集「蝶よ花よと女の舞」より

「週刊新潮」2017年5月4・11日ゴールデンウイーク特大号 掲載

デイリー新潮 5/10(水) 5:58配信
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170510-00520841-shincho-soci
http://www.Yuko2ch.net/mako/makok/src/1494375840604.jpg