東方退魔録クリアした

ちょっと幻想郷救ってくる…っ!
そんな覚悟と共に旅立った霊夢ちゃんが目のあたりにしたのは
見る影もなく変り果てたふるさと、幻想郷の無惨な姿であった

かつて日本の山奥にひっそりと存在する秘境であった幻想郷は
いくつもの小島や岩礁からなる海洋的な国家へと変貌しており
多様な文化・風俗を持つ諸民族が、勝手に集落を形成していた
さらには唐突に広がる砂漠や、何故か最南端部に存在する雪原
毒沼や溶岩地帯などのオモシロ地形が所せましと広がっていた

だが霊夢ちゃんはすぐに気がつく。幻想郷中、どこを探しても
魔理沙も守矢一味も、というか東方キャラが誰一人いないのだ
全ては魔王の仕業である。あな憎し、魔王許すまじ(ぼうよみ)

こうして世界中を巡り、体を売って路銀を手に入れ(強制イベ)
気球で魔界へ乗りこみ、憎き魔王をボッコボコにしたのだった

良かった点
・ドラクエ3のように、攻略順の自由度がある
・装備を変えるとそれが立ち絵に反映される
・レベリングが非常にサクサクいく
・一戦ごとに体力が全回復する
・霊夢ちゃんの会心の一撃率の高さ

どうかな…と思った点
・攻撃命中率の低さ。スカスカスカスカと、いい加減にせい
・ザコがステータス異常を多用。霊夢ちゃん耐性激低なのに
・戦闘中随所で発生するウェイト、時間のかかるエフェクト
・強化以外に自前の回復魔法が無くアイテム頼りなとこ
・装備品が無駄に高すぎる
・音がデカい

特にストレスの溜まる命中率設定と長いエフェクトについては
全ての「ツクール製ゲーム」に警鐘を鳴らしたいところである
ぶっちゃけ、本作はまだマシな方だとさえ言えるかもしれない
難易度的には典型的な先憂後楽型のゲームであると感じられた
レベリングや金稼ぎは6連撃や9連撃を覚えてからの方が良い

正直な話、「東方二次」としては賛否が分かれる作品だろう
霊夢ちゃんしか出てこないし、ぼくの知ってる幻想郷と違うし
というか、装備品で立ち絵が変わるという親切設計が仇となり
中盤以降、「自分のことを霊夢だと信じている一般人」以外の
何ものでもなくなる。見た目的に。
https://imgur.com/ShKVcIZ.png
※自分のことを霊夢だと信じている一般人

てか、本作の主人公は霊夢。博麗霊夢だとは一言も言ってない
そう、たまたま名前と職業が同じなだけの別人なのだ!賢い!
…と思ったら思いっきり「博麗」言ってた。爪が甘いですよ!
https://imgur.com/l91XIyf.png
※博麗巫女だった

余談。本作の作者さんは、もうずいぶん前に推薦をいただいた
「東方地神村〜土地神村造りADVSLG〜」の作者さんでもあるが
発売時系列的には、東方退魔録のが東方地神村よりも先である
東方地神村は東方キャラが多数登場する力作だと記憶してるが
作品ごとに成長していく自浄努力は本当に偉いなと思った