犬走れもみじ

もみじは激怒した。必ず、かの邪智暴虐のちんちんを除かなければならぬと決意した。もみじにはメリケン語がわからぬ。もみじは、妖怪の山の哨戒である。将棋を打ち、にとりと遊んで暮して来た。けれどもちんちんに対しては、人一倍に敏感であった。