購入した
「所持者の支配欲、性欲に呼応し催眠効果を発揮する」というエロマジックアイテムをめぐる
こいしちゃんの冒険譚
当該マジックアイテムは、所有者の魔力の強さに呼応して効力を発揮し
任意の相手から貞操観念を奪い、エロい行動を恥ずかしげもなくとらせることができる
かつ相手は、その行動を“自分の意志でやっている”と錯覚する
エロ界隈ではこういうのを“常識改変”と言うんだろうか（勉強した）
一見すると、とても薄い本がはかどる設定の便利アイテムであるが、
当該逸品は常に所有者の願望を叶えてくれるわけではない
アイテムは、所有者の魔力の大きさや欲望の大きさに比例して「効果範囲」を拡大するが
当該範囲内で“一番大きな欲望”に反応し、叶えるだけ。よって、アイテムの効果範囲内に
所有者より強い欲望を持つ者がいれば、所有者は魔力だけ提供しておいしい部分は
その欲望の発現者に譲ってしまうことになるのである
非常に凝った制約で説明が難しいのだが、咀嚼すれば非常に多様なエロ展開を埋めそうな
おもしろい発想だと思う。ハンターハンターのモブキャラの念能力みたいや
当該アイテムを悪用し、マミゾウさん、にとり、魔理沙、菫子、布都ちゃん、太子、淫ピ、
こころちゃんなど、もしかしなくても心綺楼以降の作品で“いじめられた”面々に復讐
当然のように生えていたちんこで東方キャラ達を突いて回り、存分に醜態を楽しむが、
その様子を占いお●ばと化したゆかりんと霊夢さんに監視されていたので年貢の納め時
「これ以上淫獣を野放しにはできない」と無為無策に出動した霊夢さんを一時は苦しめるも
紫が授けた秘策に翻弄され互角の戦いに。余裕を失ったこいしちゃんは「生意気なんだよ！」など
いつものカマトトキャラぶりを失って素の凶暴さを覗かせるも、最終的には力尽き、マジックアイテムも破壊される
だが最後、霊夢さんに「ナイスファイトやったぞ」と激励をもらったことで、ちょっと嬉しいこいしちゃんであった
作者さんは全数破壊検査さん。購入するのは初めてであると思われるが、見覚えのある絵であり
おそらく過去に推薦のあった合同誌等に寄稿されていた作家さんではないかと思う
“モッサリ”とした髪型がとても特徴的で、個人的にはそこが一番好き
前述のように、非常に話の幅が膨らみそうな面白い“制約”がスパイスとなって
エロみを増している凝った作品であるが、拭き出しの中で登場人物の心理描写を
カッコ描きで書きだすという、これまた非常に冒険的な試みもなされている
ただ、このカッコ書き心理描写が、“そこはいらない”とぼくには思える部分まで
補完されており、少々読みづらかったとも思う
恐らく当該演出の目的は、
“催眠状態になったキャラがどのように事実を誤認しているのか”
を赤裸々に書き出し、催眠というフェティズムに対する欲情を煽る所にあると思うのだが
正気と催眠のギャップを楽しむためか、“ごく当たり前の心理状態”まで説明されている
これが少々くどい気がした。ねらいは分かるが、説明は異常な常識を植え付けられている
部分だけでよいと思う。また、心の声ではなく、普通にキャラに言わせればよいと思う
今般の催眠作品はその方が多い気がする。よくよく考えると、こっちのが変だけどね
参考：こいしちゃんに完敗するマミゾウさん
https://i.imgur.com/pSlAqlq.png
