>>32
読了した
「完壁たるアマノジャク」
弾幕アマノジャク騒動にてんやわんやしていた時期の出来事をえがくエロ小説

霊夢らの魔の手から逃れるべく、香霖堂に逃げ込んだ正邪。
「爆弾をしかけた。かくまえ」と脅迫するも、かなり反応のうすい霖之助にヤキモキした正邪は
一つの提案を持ちかける。曰く、正邪の出す問答に霖之助が正解を導き出せたら出ていくし、
出せなければ居座るというものであった

正邪の出した問いはシンプルだった

「敵に追われ、四方カンペキな壁がそびえる行き止まりに追い詰められたアマノジャクは
どのようにして難を逃れたのか」

というそれだけである。これに対し霖之助は、空を飛んで逃げたと回答するも
正邪は「壁ははるか上空までそびえている。よって不正解」と嘲笑
こうして正邪は香霖堂にホームステイすることとなり、
霖之助は毎朝1回、正邪を追い出すためにこの問いの答えを考えるのであった

日ごと霖之助は穴を掘って逃げた、マジックアイテムで壁をすり抜けたなど回答するも
正邪は想定通りなのか即興なのかよくわからない理由を得意げに語り、これらを不正解とする
実際正邪には自分が思い描く「正解」があり、それ以外は難癖をつけて不正解とするのである
霖之助が正邪をかくまう日々は次第に長くなっていった。いつしか霖之助は、正邪との毎朝の
ささやかな問答を楽しむようになっていった。実際正邪の出す「不正解の理由」は、わずかな
言葉尻やシンプルな問答の奥行きを掘り起こす言葉遊びに溢れ、気が利いて面白かった

しかしながら、もとより霖之助は同情や優しさで指名手配をかくまうようなお人よしではない
こうしたやりとりを続ける内ついに正邪の想定する「正解」に限りなく近いソレに到達する
侮っていた霖之助に「正解」を突き止められた正邪は狼狽し、不正解だと憤る
ほならどないせーっちゅーねんと思う霖之助であったが、その矢先、ついに
正邪の悪運尽きる日がやってくる。霊夢さん及び魔理沙が香霖堂に襲来したのである