当たり前の事が理解できないってやばいね

名無しさん@お腹いっぱい。:2010/12/12(日) 12:05:01 ID:lwntiWuX
むかしむかし、あるところに美味しくない米を作る農夫がいました。
ある日、数人の乞食が現れて農夫に「米を恵んでください」と言いました。
農夫は「美味しくないけどそれでもいいならあげるよ」と快く米を与えました。
乞食達は大喜びで米を食べ、農夫に感謝しました。
農夫は感謝の言葉が嬉しくて、米が出来る度に乞食達に分けてあげました。
そのうちに農夫の米作りが上手くなって、米も美味しくなっていきました。
しばらくして、噂を聞きつけて新しい乞食達がやってきました。
ところがこの乞食達は、米を貰うのが当たり前という気持ちで感謝の言葉さえ言わず
その上、農夫に文句を言い始めました。
「腹が減った!はやく米をよこせ」
「米が不味いぞ」
「俺ならもっと美味い米を作る」
最初は我慢していた農夫でしたが、ある日とうとう嫌気がさして引っ越してしまいました。
文句を言っていた乞食達は「せいせいした」などと軽口をたたいてふんぞり返っていました。
元々いた乞食達はがっくりと肩をおとしてその場から離れていきました。

やがて時が過ぎると乞食達は腹が減ってきました。
しかし農夫はいないので米がありません。
「…お前が文句言うから」
「しらねぇよ、お前米作れよ」
「作り方わかんねぇ」
乞食達はお互いに文句を言い始めて喧嘩をはじめました。
喧嘩は収まらず、やがて冬になり、乞食達はそのまま雪に埋もれてしまいました。