プロレス技の練習をするために二階の部屋でいつものように落書きして楽しんでいるフランを呼ぶ。
「ケーキをやる」と言った瞬間にフランはクレヨンを置くと
涎を垂らし目をキラキラさせながら着いてきたが
もちろんフランは何も知らないので普通にもらえると思っているようだ。
「うゆ?ねぇ、ケーキはどこなのー?」
急ぐフランに「ケーキの前にプロレスごっこして遊ぼう!」
というと少し悩んでそれは何か聞いてきたので体を動かす遊びと教えた。
「フラン、ぷろれすごっこして遊ぶのー」
俺は食卓の机の上に登った。
フランには床に上向きに寝てもらい目を閉じさせた。
これからやる技は勿論、キングコングニードロップだ。
「うー!まだな……ぐびぃ!!!!」
俺はフランが文句を言い終わる前に奴の首を目がけて技を炸裂させた!すると…

「ま゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ーーーっ!!!!!」
首だけ見事に胴体からふっ飛んで台所の方に奇声を発しながら転がっていった。
「ヒ゛ナ゛ひ゛た゛い゛の゛ーー!!!」
頭は向こうで物凄い奇声を発して胴体は両手両足が動いている…
ふっ飛んだ頭に近づくと
「あ゛ん゛ま゛ーーー!!!ひ゛、ひ゛と゛い゛の゛ー!ゆ゛る゛さ゛な゛い゛の゛ーし゛ね゛な゛の゛ー!!!」
あまりにも酷い罵声に完全にぶちキレた俺はフランの頭所有する田んぼのカカシの胴体に装着させてやった。
これからフランはカラスなどの鳥を追い払うカカシコウモリとして生きていくのだ。