ルーカスは「ルークの成長」がテーマだから共感が持てた。

叔父さんのオビワンのもとでフォースを習い、父であったベイダーとの戦いで、
観客には「父子が相克しつつ、息子が父を乗り越える」物語が出来上がった。

Ep7&8は、レイは親のない存在で、レンは父性を否定する存在のストーリーになった。

主人公の向上心で「父を乗り越える」という主題が、 父世代を否定するだけの物語になった
しかもベンは自己抑制が効かずに「精神的に病む主人公」が父殺ししているにすぎない。

シークエルでは「父は乗り越える」の昔ながらの良いストーリーが
「堕落した(させられた)擁護者の下で、精神的に病む主人公の父殺し」により、
父性による擁護を否定し、「苦労もせずフォース取得して父世代に取り替わる」病的な物語になった。

主題のような「甥を襲う叔父」のような、単に衝動を抑えられない家族の末路の悲話になったから、
その映画をみても感動がないし、家族や親子で見るべきでない類の映画を強引に見させられた。