カノプス壺(カノプスつぼ、canopic jar)
ヒト形の臓器収蔵器。
カノポス壺やカノープス壺、カノポス容器などの表記もあるが、一般的には「カノプス壺」でそのまま呼ばれる。

古代エジプトにおいてミイラを作る際、魂が宿るとされていた心臓を除き、
特に重要と考えられていた臓器を取り出し、保存するために使われていたと考えられている。
外装にはオシリス神像やその子供たちなどが彫られており、
特に主要なものは以下の4つ(ホルスの4人の息子)である。

 イムセティ
人間の姿をしており、肝臓を守る神とされていた。
 ハピ
ヒヒの姿をしており、肺を守る神とされていた。
 ドゥアムトエフ
山犬の姿をしており、胃を守る神とされていた。
 ケベフセヌエフ
隼の姿をしており、腸を守る神とされていた。

神話によると、カノプスはメネラオス王の水先案内人だったが、
トロイアからの帰還途中に事故に遭い、死亡し、
ギルダの海岸に葬られたため、町にカノポスの名が付いた。この町は現在のアブキールにあたる。
そして、その町ではオシリス神の像が壺の形で崇拝されていた。
これと、ミイラ用のヒト形臓器収蔵器の形が似ているところからこの名が、19世紀につけられた。

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%8E%E3%83%97%E3%82%B9%E5%A3%BA