>>820
アンラ・マンユ
ゾロアスター教で語られる神。

悪を司る神であり、この世の全ての悪を生み出した存在。
善神アフラ・マズダと世界の終わりまで戦い続けるという。

あらゆる害虫・毒性生物・猛獣、冬や嵐などの悪天候、欲望や憎悪の心を世に生み出し、この世を悪と闇に染め上げようと画策している。
そのために多数の悪魔を率い、彼らに悪行を勧め、また人々の心の隙に付け入り悪を為すよう唆す。
特定の姿は持たないが、顕現する際はヘビやトカゲのような姿を採るという。

世界の始まりにスプンタ・マンユと出会い、スプンタ・マンユが善を勧める事を決した際、逆にアンラ・マンユは悪を勧めることを決したとされる。
両者は「人間の善悪の彼岸」が決する終末の日まで、決して相入れることはない。