ダイソーを一代で築き上げた矢野氏はネガティブ思考の固まりである。
医師である父親(貧しい家からは診療代をとらなかった)と兄と違い、
自分は大学2部卒で兄から借りた金で会社を再建できず夜逃げ、転職を繰り返す日々。
家を放火されて倉庫も家も失うなど、失敗と不幸の連続で運命の女神を呪ったという。
ただ、彼は諦めなかった。努力、努力して
ダイソーが全国区になり安定した企業になっても、ここ数年前までゴルフ場に
行ってもあの木で首をくくったら死ねるだろうとか、あの崖から飛び降りたら
死ぬだろうかと考えていたらしい(東京テレビ カンブリア宮殿より)。
100円均一業にライバルが出てくると常に負けると思い込み、ダイソーは
潰れると考えていた。
彼が信じているのは「徳を積む」である。彼の父親が貧しい家から診療費をとらない
他人の感謝からきているのだろう。社長業を引退したあとも、社会的弱者である障害者の雇用や
障害者が活躍できる場所を提供できるように考えて行動している。