前者は、市街の教会や寺院で、霊たちを集めていろいろな説教をしていた。

しかし、その中身は「天の理」の立場からすれば、いわば自分勝手な内容に過ぎず、説教の動機も、自分がリーダーでいたいという利己的な場合が多かった。

彼らは“大掃除”によって地獄に送られた。


地下の穴蔵のようなところに、薄暗いろうそくを点して暮らしている霊も多い。
学問に熱心だった学者などを、よく見たものである。

彼らの学問は、それが本当の意味での内奥の心と結びつき、そこから発しているものではなかったのであった。
彼らは人間だったときにも、学者としての名声がほしいために学問をしていたのである。