「自分の人生は自分が創りだしている」

誰もが心の底でそのように感じています。


自分で創りだしているのだから、人生物語を少しでも理想に近づけるために努力することが責務だというわけです。

これが我々の基本的ストレスになります。



実際には何が起きているのでしょう。

実際には起きることがただ起きています。


自分が起こしているのではなく、全てはただ自然に起きている。

目の前の出来事も、思考も、感情も、衝動も、決断も、何もかも自然に起きている。

だとしたら、どこに自分の責任が残るのか。


どこにもありません。

そもそも自分などいないのだから。



自分を高め、自分を磨き、いつの日か大きな幸せをつかもうとする人から見れば、このようなメッセージは単にナンセンスなだけで、役に立つどころか害悪です。


でも大丈夫。

このメッセージは、そのような人たちには向けられていません。



「もしかしたら本当かも」という、なんとも居心地悪い予感を持ち始めた人に向けています(笑)


人生には、いままで思っても見なかった全く違う真実が隠されていて、その真実を一目見てしまえば、人生観は根底からひっくり返ります。

人生観がひっくり返っても、いままでと同じように起きることが起きていき物語は続いていきますが、違いがあるとしたら、その物語に対して深刻さが消えているということ。


物語の展開を気楽に受け止めるようになります。


このようなメッセージが何千年も伝えられてきたのは、こちらが真実だから。

そしてこれが、苦しみから救われる唯一の道だから。


本来、人生で果たすべきことは何もないけれど、逆説的に言えば、このことを理解することだけが人生でやるべきことだと思います。

そうなってみれば、誰もがそう思うことでしょう。