なにかにつけ、「すべては一つなのだから」というわけです。
これは非二元を概念として持ち運び、非二元と二元を分けようとする二元の態度にほかなりません。
我々は個人など存在しないと言いながら自分を生き、右も左もないことを知りながら右と左を区別して生きています。
そんな我々にできることは、非二元と二元のバランスを取ることです。
あなたが何かミスを犯したとします。
それによって周囲に迷惑をかけたとしましょう。
さてその時です
「起きることが起きたのであって、誰のせいでもない。
すべては一つに繋がっていて加害者も被害者も存在しない。」
と考えるでしょうか。
だとしたら非二元を都合よく使っているだけかもしれません。
一方でミスを認めて謝罪するということが、非二元を見失っているわけではありません。
一番適切だと感じた対応をしているだけです。
非二元を概念化しないこと。
「非二元に照らし合わせればこうだろう」などという思考の意見に耳を貸さないこと。
自分は二元の世界を生きていることを認めること。
これらは、非二元を理解し始めた一部の人にとって、大切な姿勢だと思います。