人生とは、気まぐれな風にあおられる、一枚の木の葉のようなものなのか。

気を張って十分に注意しないと、どうなってしまうかわからない危ういものなのか。

勝利を重ねていかなければ価値のないものなのか。

分離した自己はいないと言いながら、このような感覚で人生を捉えていませんか。

知識ではわかってきても、実際の存在感覚は完全に分離の世界にいるわけです。

でも実際には、自分も家族も子供も、みんな全体が現れているだけで、誰一人全体から見失われてしまうことも、忘れられてしまうこともないので、生きる大前提として我々はもっと安心していいのです。

そのことが、「人生の流れを信頼する」ということ。

たとえば志望校の試験に落ちたとしても、それが人生の失敗かどうかなんて誰にも分りません。

人生には無駄もなく偶然もないということに気がつき始めているのではないでしょうか。

これを読んでいる人の中には、何か心配事があって、夜も眠れないという人もいるかと思います。

しかし全ての難事は、我々の気づきのために用意されたものであり、マイナスの出来事の背後には、それと同等か、それ以上のプラスの要素が隠されています。

人生の流れを信頼して、安心感が出てくれば、あとは地に足を付けて、目の前の「場」のニーズに応えていく、そして結果はお任せ。

それだけです。

あたりまえのことですが、あたりまえに生きることの大切さを知る今日この頃です。