今まで魂のレベルを上げるために自分なりに努力してきたつもりだった。
悪を避け善に生き、利他主義と自己犠牲に生き、人類が平和になる祈りをし、
人には優しく自分に厳しく生き、善良な性格になるよう努め、自分の内面にある悪感情を消し去り、愛の心でいるよう生きてきたつもりだった。
でもその生き方で幸福にはならなかった。苦しかった。真理じゃなかった。魂の成長など1ミリもならなかった。
なぜなら、自分は良い人になろうと努力していた。霊格高い人格者のようになろうとしていた。
その、あるものになろうとするのはエゴによるもので、不幸の元。実際の自分を受け入れてないということ。
本当の魂の成長とは、あるものになろうとするのではなく、
思考を止め真我が目覚めた状態の自分で、ありのままの自分で居続けること。
そのままでいること、何者にもなろうとしないこと、ふつうでいること、ただそれだけだった。何も求めないこと。ただ思考を止めて内面の安らぎと静けさと真我を感じればいいだけだった。
今まで無駄な努力をしてきた。良い人にならなくていい。利他主義に生きなくていい。何者にもならなくていい。何者にもならない努力のみ必要だった。