>>81つづき
後期の初授業で教授は「マスコミは自分に甘く、自らの誤りを正す自浄作用が働いていないが、それでも罷り通る場合が多く、非情に美味しい職場だから是非ともマスコミ界に勤めることを勧める。」と得意満面に話したため物議を醸している。要約は次の通り。 

・現代社会は立法、行政、司法、にマスコミを加えた4権分立であり、
マスコミの力も強いが責任も重い。ところがマスコミは他からはさほどチェックを受けずに済む。

・政治家と同様にマスコミにも説明責任があるのに、果たさずに済んでいる場合が多い。

最初から善玉・悪玉を決めてイメージ作りをして、そのイメージ作りに都合が良ければ伝聞や憶測で根拠が薄くても報道できる。

いったん報道したことは誤報でも撤回しない。あるいは小さな訂正記事でお茶を濁しておしまい。

マスコミの主張に沿ったイメージだけはしっかり残し、事の真実を追求するより、自分たちの立てた仮説を擁護することに汲々としていることができる。

自分の主張に都合の良い点だけ報道し、都合の悪いことは伏せておく
ことも可能であり、他人からの批判に耳を貸さない尊大な態度でいられる場合がある。