今は携帯というものがあるんだからさ。先生の一人が携帯持って三角地帯あたりに
立って津波が来るのを見張っていればよかったんだよ。

学校のある場所はきわめて低くて(海抜1メートルとか)、たとえ二階に上っても
遠くは見えにくい。校庭からは、それこそ何も見えない。校庭と土手の間には
住宅が建ち並んでおり、視界は遮られていた。仮に住宅が無くても、校庭より
土手の方が数メートル高いのだから、川下の方がどうなってるのかなどは
全然分からない。

三角地帯あたりに立って海の方向を見ていれば、かなり遠くの津波でも望見できる。
即座に携帯で知らせれば、子供達が校庭にいたとしても山に逃げることはできた。
学校裏の体育館の方に居れば、さらに安全だった。

見張りの先生はどうなるか、だって? それは子供達のために犠牲になっていただく
ということで。
というのは冗談で、三角地帯だと大人なら逃げ場所があるんだ。
すぐ裏の高台だ。ユーチューブにそこから撮った映像がある。
https://www.youtube.com/watch?v=DW0dqWR4S7M