前那覇市議会議長の久高友弘氏(75)が市有地の所有権を巡って2021年2月までに、当時不動産会社代表の男性(73)から議長室で現金計5千万円を知人女性と連名で受け取ったとされる問題で、県警は14日までに、収賄の疑いで久高氏の逮捕状を取った。少なくとも数千万円を受領した見返りに久高氏が当時議長の立場で市を追及し、不動産会社側に便宜を図ったなどと見ている。他にも関係者を贈賄の疑いなどで逮捕する方針。捜査関係者への取材で分かった。

 沖縄タイムスは3月、久高氏が市有地交渉の取りまとめ費用として現金を受領した疑いがあると報じた。久高氏は議長室で現金の受け渡し行為があったことや領収書に署名したことは認めたが、「同席した知人女性が全額持ち帰った」と実質的な受領を否定。その後議長を辞任した。

 県警が贈収賄を視野に久高氏の周辺を捜査する過程で、市の政務活動費100万円以上を詐取していた疑いも浮上。10月に入ってから自宅を家宅捜索して携帯電話を押収するなどし、連日任意聴取していた。久高氏は政務活動費の詐取を大筋で認めて議員辞職し、議会事務局に192万円を返還した。

県警の強制捜査以降、久高氏はこれまでの説明から一転、受け渡しのあった5千万円のうち「3500万円を受け取った」と自身の受領を認めた。市有地に関する調査費の他、議会対策として他の市議への供与に使ったと本紙の取材に説明した。その後、市議への供与については否定に転じ、市議側も供与を受けたことはないと全面否定している。

 問題となったおもろまちなどの市有地は、知人女性が所有権を主張してきた土地。当時の不動産会社代表は「女性に所有権が移ったタイミングで買い取る約束をしていた」と本紙に証言し、議長の影響力に期待して現金を渡したと説明した。

 久高氏は女性から、市との交渉やその後の土地売買の取りまとめを一任されていた。議会での質問や百条委員会の設置を提案していた。

沖縄タイムス
11/15(水) 7:43配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/1f91e78f5b51d9afa3859fe710462e6b87ad7aaa