中国人民解放軍が4日から台湾周辺で始めた大規模軍事演習で、習近平国家主席(中央軍事委員会主席)が日本の排他的経済水域(EEZ)に弾道ミサイルを落下させる決断を自ら下したとみられることが分かった。複数の中国筋が11日までに明らかにした。

 今年は日中国交正常化50周年であることを考慮し、中国軍には日本のEEZを演習エリアに含まない第2案もあった。習氏には台湾との関係強化の動きがある日本に対して台湾有事の際に介入しないよう強くけん制する狙いがあったもようだ。

 中国軍は台湾を取り囲むように六つの空・海域を演習エリアに設定し、沖縄県・波照間島の南方では日本のEEZと大きく重なった。同筋によると、軍は日本のEEZと重なる計画と、重ならない計画の2案を軍トップである習氏に提出した。

https://mainichi.jp/articles/20220811/k00/00m/030/322000c