社民党の福島瑞穂党首は30日、参院選の遊説で鹿児島市を訪れ、JR鹿児島中央駅前で街頭演説した。自民党が提言する防衛費の大幅増を批判、「参院選で改憲勢力が3分の2以上になれば、9条改悪の発議に突き進む可能性がある。国会に党として存在し、何としても止めたい」と訴えた。

 福島氏は物価高や下がり続ける実質賃金に触れ、「この30年で法人税は下がったが、消費税は10%に上がり、法人税の減税分を消費税で賄っているような状況だ」と指摘。大企業の内部留保への課税と3年間の消費税ゼロを主張した。

 10月から一定収入がある75歳以上の医療費窓口負担が1割から2割に上がることにも言及。「負担が倍になれば、お金がなく病院に行くのをやめる高齢者が本当に出てくる。社会保障や医療を壊す今の政治を変えていこう」と述べた。

 同日は出水市や薩摩川内市でも演説した。

南日本新聞
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