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日本には「三つの災禍」がある。ロンドンに「避難」した30代女性が伝えたいこと
「三つの災禍」と「出国子女」
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/95381?page=1&imp=0
母国の大学を卒業した後、日本に引っ越すのを決めたとき、父にこう注意された。
「日本の三つの災禍に気をつけて」
「三つの災禍って?」
「ツナミ、ジシン、セクハラ」と彼は真剣な顔をして答えた。

社会人になって6年間東京に住んで、三つ目の災禍の恐ろしさを肌で実感した。

「君、パンツ何色?」と最初に聞かれた時は衝撃を受けた。

日本中がまるで病気のようにセクハラに感染している理由と、日本が世界男女平等ランキング(2021年版)で156カ国の中で120位になっている理由は基本的に同じ。権力のある地位が圧倒的に男性によって占められているから。例えば、日本の大企業で女性管理職の割合はわずか5.4%(※1)。国会議員の女性割合も9.7%(※2)。つまり、学校や職場での習慣、法律の作り方はほとんど男性が決めている。この偏りは日常の男女関係に大きな影響を与える。申し訳ないけど、とても先進国じゃない。

ロンドンには、海外でキャリアを積み上げると決めた高学歴な日本人に何人も出会った。その人たちのことを私は「出国子女」と呼んでいる。そして、私が出会った出国子女の99%は女性だ。