小泉進次郎前大臣を継いだ山口壯(つよし)新環境大臣(67)。実は秘書へのパワハラが常態化しており、「秘書が大量逃走してきた」と関係者が証言する。さらに、オカルト団体に傾倒しており、武田良太前総務大臣を「呪い殺す」とのトンデモ発言をしたこともあるという。
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「正直、“あの人”は豊田真由子とか菅原一秀の比じゃないんです。これまで秘書も30人以上は辞めているのではないでしょうか。理不尽なことばかりで……」
そう声を潜めて穏やかならざることを語るのは、岸田文雄政権で環境大臣として初入閣した山口壯衆院議員の元秘書である。山口大臣は環境大臣だった小泉進次郎氏の跡を襲い、就任直後の記者会見では、
「野球で言えば、私の仕事の打率は大体9割、強打者に入るんですよ」
と、妙な自信をひけらかし、環境省内を呆れさせた。その「ドヤ顔」の裏で秘書や周囲に対する横暴が問題視されてきたと、先の元秘書は漏らすのだ。
秘書への凄絶なパワハラ
現在当選6回、二階派に所属する山口大臣は永田町の中でも「異色」の経歴で知られる。東大法学部卒業後、外務省を1995年に退官し、2000年、兵庫12区から無所属で出馬して、初当選。その後、当時の民主党に入党し、野田佳彦内閣で外務副大臣などを務めた。しかし、民主党が下野し落ち目になると、あっさり見切って、離党。無所属のまま二階派に所属し、15年に自民党へ正式に入党した。大臣就任前は二階派事務総長として、派を取り仕切るまでになっていた。
「風見鶏のように、その時の強い政権に乗っかってきた人ですよ」
と、地元市議が言う。
「離党や入党が唐突すぎて、自民党と民主党、双方から嫌われていました。これまでお世話になった人に十分な説明を尽くさないんですよね。秘書へも“あたり”が強くて、次から次に代わる印象です。1年で顔ぶれが変わってしまうような」
秘書を怒鳴るなどのパワハラ行為は常習だった。さる事務所関係者が明かす。
「激高すると手が付けられなくなり、事務所内で壁を蹴りつけたり、電話をぶん投げたりすることもありました。選挙の時に、ボランティアで後援者の知人が選挙カーの運転手を務めてくれたことがあるんです。でも、道を間違えると、いきなり車内のガラスを叩いて“何やってんだ!”と怒鳴り散らす」
時と場所を選ばぬ恐ろしさだったようで、
「秘書として事務所に入ると、“親の死に目には会えない”ことが鉄則として伝えられます。ある秘書の父親が亡くなった時もその最期に立ち会えず、せめて通夜には出たいと申し出たのです。ところが、通夜の直前に山口さんから秘書に電話があり、“あの書類はどうなっているんだ!”と怒鳴られ、秘書が“もうすぐ喪主の挨拶ですので……”と言っても、“そんなもん関係ない!”と一蹴される始末でした」(同)
新宗教・GLAに傾倒
さらに、歴代の秘書や関係者が困惑していたのが、宗教への傾倒だった。
「山口さんはGLAという新宗教を信仰しています。秘書には創始者の娘で代表の高橋佳子さんの『運命の逆転』という本を配って勉強させていました。地元事務所では朝の会でその本の読み合わせがあり、秘書は嫌々やらされていた。政務よりGLAの会合を優先していて、高橋さんに会って頭を撫でられると涙を流すほどでした」(同)
東京・浅草に本部があるGLAは69年に創立された新宗教である。既存の宗教などの要素に加え、自己啓発や霊界などスピリチュアル系も取り込み、創始者は幸福の科学の大川隆法総裁に影響を与えたとも言われている。
後援会関係者が後を継ぐ。
「数年前に若手経営者らを集めて勉強会をやっていた時も、いつの間にか高橋さんの本を配って読書会のようになってしまった。嫌がる出席者が続出して勉強会は自然消滅してしまいました。また、安倍元総理が昨年辞任する直前には、“NHKの岩田明子記者がGLAに入会したから俺は大臣になれる!”と言いだした。要は岩田さんが安倍元総理とツーカーだから、ということなのですが、そもそも岩田さんが入会したかもわからないし、そんなことを言い出すようでは政治家としてダメだ、と周囲は開いた口が塞がりませんでした」
これだけなら、個人の信仰として許される範囲かもしれない。ところが、彼には周囲が気を揉むさらなる奇行がある。嫌いな政治家に対し「呪い」をかけて殺そうとしていたというのだ。
武田良太前総務大臣を「呪い殺す」
長年、山口大臣を支援してきた会社経営者がこう証言する。
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デイリー新潮
10/27(水) 5:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/880fda89f12491fe64a93bbcd6ce40ec3fa9eab6