浴衣を着て、慣れた様子で盆踊りを披露する菅原前大臣。そこには「一夏の盆踊り60カ所」と記されています。
「地元のイベントには、すごくこだわりを持っていた。練馬区で開催される細かいものも含め、ほとんどのイベントには、ご祝儀というか(現金を)持っていったはず」(元事務所スタッフ)
こう話すのは、菅原氏の事務所の元スタッフ。地元での現金提供は「常態化していた」と指摘します。
「現金を渡すのは3パターンあり、何かの会をやるときの会費、それからお祝いごとで、例えば新年会、忘年会、何十周年の記念式典とか、そういうところはご祝儀、それからもちろん、亡くなられた場合はお香典」(元事務所スタッフ)
東京地検特捜部は、おととし、菅原氏を一旦、「不起訴」としましたが、検察審査会の議決を受けての再捜査で、菅原氏が選挙区内で、違法な寄付を行った疑いが強まったと判断。近く略式起訴するものとみられます。
JNNが菅原氏の関係者から入手した写真。封筒に貼られた付箋には「1万円」「パーティー」「暑気払い」と書かれています。地元のイベントなどで会費を支払うための封筒で、事務所では常時50枚以上が用意されていたといいます。さらに・・・
「その額(会費)以上のものを包んで持って行くことも多々あった」(元事務所スタッフ)
これは、事務所に保管されていたという「地元会費一覧」と題された表。『会費金額』と『支払金額』がそれぞれ記されていますが、ある「新年会」での支出では、会費は「5000円」、支払金額は「1万円」と、異なる金額が書かれていました。元スタッフは、こうした会費や選挙区内で有権者が亡くなった際の香典や枕花の支払いなど、「菅原氏本人が詳細に指示をしていた」と証言します。
「(菅原氏から)大抵がラインで『代理で行ってくれ』『会費はいくら』という淡々としたラインが返ってくる。全てをランクわけしていた。ABCのランクで、寸分の狂いもないように」(元事務所スタッフ)
特捜部は、こうした資料のほか、町内会の帳簿なども押収していて、飲食などを伴わない「対価性」のない支払いを違法な寄付と認定するものとみられます。
3日の本会議で正式に辞職が認められた菅原氏。今月1日、支援者に対して、次のような手紙を送っていました。
「熟慮を重ね、衆議院議員を辞職する決意を致しました。今後のことは一切白紙です」(菅原氏から支援者への手紙)
相次ぐ「政治とカネ」の問題。明確な説明が求められています。
TBS NEWS
3日 16時07分
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