その内部資料とは、アキタフーズの秘書が記録していた“裏手帳”のコピー。
そこには、農水省の本川一善・元農水事務次官と大野高志・元畜産部長が、秋田氏と頻繁に会食していたことが記されている。
2019年1月15日に〈18:30 大野・本川氏(八芳園)〉
4月23日に〈18:00 大野・本川氏会食(うかい亭)千疋屋メロン×1〉
11月1日に〈本川・大野氏会食(水簾)〉
いずれも都内にある高級和食店であり、4月には1個1万円を超える千疋屋のメロンを手土産として受け取ったとみられる。
香川県出身の本川氏は東大法学部を卒業後、1979年に農水省に入省。エースと言われ、順調に出世。事務次官を最後に2016年に退官し、翌年に全農の経営管理委員に就任。昨年3月からJRA(日本中央競馬会)副理事長を務めており、年間2000万円以上の報酬を得ている。
一方の大野氏は、2018年に退官後、日本食肉格付協会に再就職し、現在は会長を務めている。
いずれも都内にある高級和食店であり、4月には1個1万円を超える千疋屋のメロンを手土産として受け取ったとみられる。
香川県出身の本川氏は東大法学部を卒業後、1979年に農水省に入省。エースと言われ、順調に出世。事務次官を最後に2016年に退官し、翌年に全農の経営管理委員に就任。昨年3月からJRA(日本中央競馬会)副理事長を務めており、年間2000万円以上の報酬を得ている。
一方の大野氏は、2018年に退官後、日本食肉格付協会に再就職し、現在は会長を務めている。
本川氏の自宅を訪ねると、インターフォン越しに本人が「(取材は)お断りします」。
大野氏にも取材を申し込んだが、日本食肉格付協会の担当者は「会長から取材はお断りするように言われている」と話し、期日までに回答はなかった。
さらに、「週刊文春」では、現職の農水省幹部の接待についても、1月18日に農水省に事実確認を求めたが「調査中」と回答。翌19日の大臣会見で、野上浩太郎農水相は、2018年10月と2019年9月に行われた秋田前代表と吉川元大臣ら政治家との会食に枝元真徹・事務次官(当時・生産局長)ら現職幹部が参加していた事実を認めた。そのうえで、「法律上の観点から調査を行い、その結果を踏まえ、しかるべき対応を取っていく」と、国家公務員倫理法上の問題がなかったかを調査する考えを示している。こうした接待によって、農水行政が歪められたことがなかったのか、早急に説明が求められることになりそうだ。
1月21日(木)発売の「週刊文春」では、本川氏はどんな人物だったのか、農水省の現職幹部がアキタから受けた接待などについて、詳報する。
文春オンライン
https://bunshun.jp/articles/-/42945