鳴りを潜めていた昭恵夫人が目撃されたのは、11月19日に明治記念館(東京都港区)で行なわれたパーティーだった。
「その日は、安倍さんの大叔父・佐藤栄作元首相の秘書から通訳・翻訳事業の会社・吉香を創業した吉川稲さんの自叙伝『女ひとり永田町を走り続けて50年』(中央公論新社)の出版記念パーティーで、夫婦揃って出席していました。まず安倍首相が『暇になったので、来られることになりました(笑い)』と挨拶したあと、昭恵さんも壇上に。『吉川さんは女性起業家のパイオニアの方。私も夫の在職中に、居酒屋を経営したり事業を起こしたりしてずいぶんと叩かれました』とぶっちゃけて、会場を沸かせていました」(参加者のひとり)
その後、安倍氏はそそくさと会場を後にし、昭恵夫人だけが残った。参加者との記念撮影に応じるなどパーティーを楽しんだ夫人だが、早退した夫に代わり隣にいたのは、一人の中年男性だった。
「昭恵夫人と2人で並んで、会場で名刺を配っていたので、私も交換しました。昭恵夫人の名刺には議員事務所だけでなく自宅の住所や携帯電話、ドコモやGmailのアドレスまで書いてありました。傍らにいたのは金子浩之さんという男性で、名刺には『金融コンサルタント』『学校法人鴎友学園常務理事』と書いてありました。参加者は『また学園理事か』とざわついていました」(同前)
鴎友学園(東京都世田谷区)は中高一貫の女子校だが、近年学力レベルが上がり“新・女子御三家”とも称されている。昭恵夫人も名門・聖心女子学院の出身で、依然として教育への関心が強い。
森から鴎へ、昭恵夫人の“友”が変わったということなのか……金子氏本人に話を聞いた。
「私は晋三さんの(成蹊)高校時代の同級生で、50年来の付き合いです。昭恵さんとは結婚式でお会いしてからだから、これも30年くらいになります。あの日は私も昭恵さんも(パーティーの主役である)吉川さんと知り合いだから、たまたま一緒になっただけ。コンサルタント業は今はやっていないですし、学園の理事は古い先輩が高齢で理事を辞めると言うから、その後を継いだもの。昭恵さんに講演を頼んだことなんてありませんよ」
金子氏に話を聞いたことを告げると、昭恵夫人から「よかったです」と一言LINEが返ってきた。
ファーストレディーの座を降りても、交友関係が注目されるのは昭恵夫人ならでは。しかしこうして彼女が羽を伸ばす間にも、夫妻を追い詰める検察の捜査は進んでいる。
※週刊ポスト2020年12月11日号
2020年11月27日 7時5分 NEWSポストセブン
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