>>518
菅野完 強盗が怖いからコンビニ店が核武装するみたいな話ですよね。そんなことあり得ない。
だけどそのウソが重ねられていく。これはちょっともう一遍、国会やり直しというような事態だと私は思うのですが。
しかしなぜそんな文書改ざんのような大変なことをしてしまったのか。考えれば考えるほど、やはり福島さんが引き出したあの総理答弁につながってしまう。  

福島のぶゆき そうなんです。ただ、安倍総理が何を守ろうとしているのかが、私はいまだにわからない。いまだにわからないんですよ。
私は安倍総理が直接なにか影響を及ぼしたとは思っていません。ただ、奥様の昭恵夫人は、名誉校長で森友学園の内部の人ですから明確に関わっています。
谷査恵子さんのFAXを見ても、さまざまなやり取りがあったことは明らかですし、決裁文書の中にも出てきました。しかしなぜ総理がそこまで昭恵さんの罪を認めたがらないのか。
なぜ安倍昭恵さんを国会に出すのをあれだけ拒むのか。←←
国会まで来なくても、メディアの前で昭恵さん自らの声で釈明したり説明したりしないのか。それがまったく理解できません。
特殊な夫婦によって、この国がメチャクチャにされているという、お笑いにもならない日本の姿をどう受け止めればいいのか、よくわかりませんけれども。

「マル政」案件

菅野完 この事件の場合は、安倍夫妻も籠池夫妻も両方共の夫婦がちょっとヘンですからね。 
文書の話に戻ると、私は役人の経験はもちろんなくて、サラリーマンの経験しかないのですが、稟議書・決裁書をあげるときに、サラリーマンだとしても「本件の特殊性」という言葉を使うはずがないんですよね。それで決裁が通るはずがない。 
特殊な案件を通そうとした場合、根回しが完全に終わっているか、あるいは上から押し付けられたもの、そのどちらかしかないと思う。でも、その言葉がいま残っているわけじゃないですか。
役人の真実としては、なぜあんな特殊な文言を残してしまったのでしょうか。

福島のぶゆき それは、本来やってはいけないことをやっている意識があるからです。
よく役所で“マル政案件”といわれるものがあります。そういう案件をいかにスマートに処理するかが、役人が出世できるかどうかの分かれ道なんです。
それを杓子定規に、できません、と小役人のようなことを言うやつは出世できない。違法なことをやれば捕まります。←←
なら違法ではない方法でどうやるか。←←
私も国会で何度も議論しましたが、確かに法令違反はありません。
佐川さんや麻生大臣が何度も答弁しているように、法令違反はないけれど、法令の例外規定を全部つなぎ合わせているわけです。←←
それでストーリーを完成させる。まさにマル政案件で、誰かに言われたものを合法的に処理する知恵を考え、誰かが動いた。
それは官僚以外あり得ません。
しかもそれは現場の官僚ではない。←←
自殺されたようなノンキャリの人ではなくて、キャリアのかなりできる官僚です。←←
権限も持っているし、能力もあり、政治的にも振る舞える人です。  

菅野 となると局長クラス以上?
福島 そうですね。局長クラス以上でないとできないことです。あとは官邸にいる官僚たちです。

菅野 いまは公人ですからバイネームで言うと今井尚哉首相秘書官であるとか。
福島 そうです。谷査恵子さんのようなノンキャリの人では権力も権限もありませんから、ここまでできません。

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