東京都では13日、新型コロナウイルスの新たな感染者は119人と、5日ぶりに200人を下回りました。新たな感染者のうち、年代別では、20〜30代の若い世代が7割を占めています。感染経路不明は64人でした。また、東京の感染者が、他県で感染を広める例が確認されるなど“東京由来”に警戒が強まっています。

集団感染が発生した新宿区の劇場『新宿シアターモリエール』をめぐり、新たに千葉県と群馬県で、それぞれ20代女性1人の感染が確認されました。さらに、保健所が観客全員約800人を濃厚接触者に指定したことも発表されました。主催者によりますと、出演者16人、スタッフ5人、観客16人の、合わせて37人の感染が確認されています。

福井県でも、いわゆる“東京由来”が疑われる感染者が確認されています。13日に感染が確認された20代の女性は、12日に感染が確認された男性の同行者で、東京都内に滞在しましたが、2人は別行動だったといいます。

東京都に隣接する埼玉県では13日から、感染防止対策が取られていない店について休業要請することを決めています。JR大宮駅にほど近い、“南銀(なんぎん)”と呼ばれて親しまれている繁華街『大宮南銀座』では、商店会が感染対策のガイドラインを作って指導していますが、一部の店からは集団感染が発生しているといいます。

 大宮南銀座商店会・宮森弘副会長:「これから“南銀”も、皆PCR検査を受けてもらうという話をしました。住所と名前と連絡先を(名簿に)書いてくれと。ただ、やはり嘘を書かれると一番困る。問題はそこ。もう、どこの店も信用するしかない」

こうしたなか、国の『GoToキャンペーン』が22日から始まります。国内旅行を対象に、宿泊や日帰り旅行代金の半額相当分を支援するというもので、支援額のうち、7割は旅行代金の割引に、3割は旅行先で使えるクーポンとして付与されます。

 “新型コロナ担当”西村康稔経済再生担当大臣:「無症状の方が多いなかで『GoToキャンペーン』など、県をまたぐ移動は今自由になっている。感染拡大防止策を徹底して頂いたうえで、経済活動との両立をはかっていく。どんな状況でも『3密回避』『換気のいい状態』『大声を避けること』をお願いしたい」

政府内では、『GoToキャンペーン』をやるかやらないかが議論になったといいます。

 政府関係者:「今更やめられないという結論になった。4連休をターゲットに予約している人もいるから止められない」

テレ朝news
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