この事件では同県府中町議(29日辞職)が克行容疑者から「安倍さんから」と言って現金を手渡されたと証言しています。案里容疑者の立候補は自民党本部が県連を押し切るかたちで主導したとされ、党本部と安倍首相の政治責任が強く問われます。
宮本氏によると昨年3月、克行容疑者が同氏の自宅を訪問。安倍首相と案里容疑者、菅義偉官房長官と案里容疑者が一緒に写真に写っている新聞記事のコピーを複数示し、「党本部が(案里容疑者を)応援している」と語ったといいます。
帰り際になって克行容疑者が白い封筒を差し出したため、「受け取れない」と押し返しましたが、同容疑者は「大丈夫ですから」と封筒を座卓に置き、車で走り去ったといいます。
後で中身を確認すると1万円札が20枚入っていました。買収にあたる可能性を認識したため、自宅で保管し、昨年夏に返金したといいます。
宮本氏は現金を受け取ったことが「ものすごく心苦しく、心労で眠れなかった。町民に申し訳ない」と話しています。
しんぶん赤旗
2020年6月30日(火)
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik20/2020-06-30/2020063001_01_1.html