参院議員の河井案里容疑者(46)=広島選挙区、自民党を離党=を巡る選挙違反事件で、愛知県稲沢市議(49)と元石川県議(54)の県外者2人が陣営スタッフとして参加し、計約155万円を受け取っていたことが、関係者への取材で明らかになった。逮捕容疑となった配布先の94人に含まれている。陣営には選挙に精通したスタッフが少ないことから、案里議員の夫で前法相の衆院議員、克行容疑者(57)=広島3区、同=の秘書が市議らに応援を求めたという。市議は選対事務局長を務めた。

 この市議は参院選があった2019年7月当時、議員ではなく、その後の同市議選で7期目の当選を果たした。克行議員の秘書と知り合いだった市議が先に陣営に入り、20年来の付き合いがある元県議を呼んだ。

毎日新聞
2020年6月29日 20時10分
https://mainichi.jp/articles/20200629/k00/00m/040/223000c