ヤード設置の中止が明らかになった当時、理由は明らかにされなかったが、軟弱地盤が見つかったことが原因とみられる。
沖縄平和市民連絡会のメンバーで土木技師の北上田毅氏は「防衛局はヤードを工事後は撤去するとしていた。仮設施設の工事で軟弱地盤の改良はできないはずで、ヤードは造れない。この点からも、新基地建設は頓挫する」と指摘した。
防衛局は大型ケーソンは計38基を設置する予定で、高さ24メートル、幅22メートル、長さ52メートルの大型ケーソンの建造を県外の企業に発注。船で沖縄に運搬した後、辺野古沿岸に設置する前に海上ヤードで仮置きする予定だった。
防衛省が公開した軟弱地盤の調査資料では、ヤードの整備を予定していた場所の4カ所でボーリング調査した結果、全4カ所で地盤の硬さを示す「N値」がゼロの軟らかい砂質土、粘性土の層が見つかっていたことが分かった。調査地点の4カ所はそれぞれ海底から12〜37メートルの範囲に軟弱地盤が広がっている。
沖縄タイムス
2019年3月18日 07:54
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/397634