森友学園が開校予定だった小学校の設立目的などを記した「設置趣意書」。全面黒塗りで「のり弁」と揶揄された文書は、籠池泰典被告の発言がきっかけで注目を集めました。
Q.ここはなんて書いてあった?
「安倍晋三記念小学院。ですから黒塗りにされてるんだろうか」(籠池泰典被告)
この発言を受け、野党は…
「そもそも、最初の設立趣意書がその名前(安倍記念小学院)だったからこそ、さまざまな忖度がなされ、特例措置が講じられることになったのでは」(福島伸享議員・当時)
学校名が「安倍晋三記念小学院」だったため財務省が忖度したのではないかと追及したのでした。
不開示の国側の説明は「法人の経営ノウハウを含むため」で、大学教授らが全面開示を求めて提訴。その1か月後、学園の管財人の「開示に支障はない」という意見を受け、国は一転して開示します。するとそこには…学校名は「開成小学校」。「安倍晋三記念小学院」という文言はありませんでした。これに対し、政府は野党やメディアへの批判を強めます。
「この話はきわめて簡単で(総理名は)書いてなかったんですよ。だろ?朝日は書いてあるて煽った口だろ、あんたのとこは」(麻生太郎財務相)
ただ、趣意書の中身を詳しく見てみると…
『目いっぱいに広がる田畑が眼いっぱいに広がっている風情。日本人の一番大好きな景色であります』(設置趣意書より)
これを目にした大学教授らは「経営ノウハウに関する内容はなく、公文書の公開を受ける権利を害された」として国に約110万円の損害賠償を求める裁判を起こしました。
14日の判決で大阪地裁は文書の内容について、「経営ノウハウとはいえない」と認定。「不開示に合理的な根拠はなく、誤った判断だ」として国の決定を違法とし、5万5000円の賠償金を支払うよう命じました。一方で、「故意に不開示とした証拠はない」と判断しました。
「国が一貫してその頃ずっと隠匿、改ざん、隠ぺいしてきたことを明らかにしたくなかった。今回初めて森友問題に関して裁判所が弾劾した」(原告代理人)
MBSニュース
2019/03/14 19:15
https://www.mbs.jp/news/kansainews/20190314/GE000000000000026990.shtml
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