政府・与党は25日、毎月勤労統計の不適切調査を巡り、厚生労働省が22日に公表した特別監察委員会の報告について、聞き取り調査の一部を再度実施することを決めた。厚労省の職員が担当していた部分について、監察委の有識者が改めてやり直す。自民党の森山裕国会対策委員長が25日午前に明らかにした。
厚労省職員が一部の聞き取り調査をしていたことは24日の衆参両院の厚生労働委員会の閉会中審査で判明し、検証の中立性に疑いが生じていた。立憲民主党の辻元清美国会対策委員長が25日、森山氏と会い、聞き取り調査の詳細を明らかにするよう求めていた。
森山氏は「厚労省の職員がヒアリングをした部分について、監査委の第三者がした方がいいのではないかという意見があるので、その通りさせていただくと回答した」と指摘。「できるだけスピーディーにやるよう要請している」と語った。
日本経済新聞
2019年1月25日 11:45
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO4045424025012019EAF000