内閣府が21日に公表した太平洋岸を襲う最大級の津波想定で、東北電力東通原発(青森県東通村)の約10キロ北にある「猿ケ森砂丘」で海抜約20mの津波の痕跡を報告した論文が、考慮の対象から外されていたことが26日、分かった。
専門家からは「砂丘は地形が変わりやすく過去の津波の復元は難しい。高さ20mは否定しきれない」との批判が出ている。
内閣府は、東通村の津波の最大高さは13.9mで、海抜16mの防潮堤がある東通原発は浸水しないとした。
https://this.kiji.is/627059871350441057

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平成29年08月10日(木)
第496回原子力発電所の新規制基準適合性に係る審査会合
https://www2.nsr.go.jp/disclosure/committee/yuushikisya/tekigousei/power_plants/00000143_2.html

○石渡委員 猿ヶ森のところで、文献で報告されていたイベント堆積物を御社でも確認されたということなんですけども、標高が文献では20mになっているのに、それが11mのところにあった。
文献の著者の先生は私もよく存じておりますけども、経験を積んだ地質の方で、20mと10mを間違えるということはないと思うんですよね。これ違うものを見てるんじゃないですか。いかがなんですか。
○東北電力 Minoura et al.の著者に確認ということなんですけど、私のほうから確認してございまして、筆頭の著者の箕浦先生は既に御退官されていますけども、連名者の方に御確認させていただきました。
その20mについては、水準点か何かを用いたのではないかということではあったのですが、東北電力が実施した測量、これが4級水準測量なんですけども、この程度の精度はないということでございました。
また、我々の20m、東北電力の11mのどちらが正しいのかはわからないが、20mに自信を持っているわけではないと、東北電力が11mと主張することは特に問題ないというお言葉をいただいてございます。
○石渡委員 じゃあ同じものを見ているということは確認ができたということですね。
○東北電力 そのとおりでございます。
○石渡委員 そうですか。事情はわかりました。