立憲民主党の逢坂誠二衆院議員(59)=北海道8区=は10日、4月7日投開票の道知事選に出馬しない考えを同党道連の佐々木隆博代表に伝えた。その後、函館市で記者会見を開き、「天変地異が起きない限り、(不出馬の)気持ちは変わることはない」と正式表明した。道連は連合北海道などと近く会合を開き、候補者擁立作業を急ぐ。

 佐々木氏らは昨年4月以来、逢坂氏の知名度の高さなどに期待し、再三出馬を要請したが、逢坂氏は毎回固辞。逢坂氏は会見で「(今回の)意思表示でピリオドを打つ」と強調した。

 逢坂氏は不出馬の理由について、「国政に専念したい。立憲民主党は一昨年の衆院選で立ち上がって間もなく、党での役割を投げ出すのは無責任だ」と説明。道連に対し、知事選に出馬した場合に補欠選挙となる8区の後継候補の対応が不十分だったと指摘した。

 佐々木氏は10日、「道民の期待や仲間の思いを伝えてきたが、考えを変えることができず大変残念。次の候補者を早急に選びたい」と札幌市で記者団に述べた。立憲、国民民主党道連、連合北海道、北海道農民政治力会議の4者協議を近く開く方針で、候補として元経済産業相の鉢呂吉雄参院議員(70)らを検討している。【山田泰雄、日下部元美】

毎日新聞
2019年1月10日 16時48分
https://mainichi.jp/senkyo/articles/20190110/k00/00m/010/154000c