片山さつき地方創生相は9日の衆院内閣委員会で、国税庁への「口利き疑惑」を報じた週刊文春が片山氏のものとして2度にわたり公開した音声について、「(2度目のものは)私の声に近いと感じた」と述べたうえで、改めて「私は100万円の請求をしたり受け取ったりしたことはない」と報道を否定した。

 衆院内閣委では、立憲民主党会派の今井雅人氏ら野党議員が片山氏を追及した。音声について聞かれた片山氏は「私の声かな、という感じはする。別に鑑定していただいても結構」「(片山氏の声という)可能性は否定していない」と述べ、断定できないとした。

 週刊文春は、企業経営者が国税庁への働きかけを依頼し、見返りとして片山氏の私設秘書の税理士に100万円を支払った、と報道。片山氏と企業経営者の電話とされる音声データなどを公開した。片山氏は名誉を傷つけられたとして、発行元の文芸春秋を提訴した。

 また野党議員は、片山氏のカレンダーをとりあげ、有権者に無償で配布しており公職選挙法に抵触するのではないかと質問。片山氏は「パーティーなど対価を取った会合などで配布するためにつくった」として、問題はないと説明した。(田嶋慶彦)

朝日新聞
11/9(金) 18:29配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181109-00000064-asahi-pol