野党再編に向け、新たな一歩となるのか。大阪市長などを務めた橋下徹日本維新の会前代表が7日、都内で自由党の小沢一郎代表、国民民主党の前原誠司元外相と“極秘裏”に会食した。橋下氏は政界復帰を否定し続けているが、「剛腕・小沢」との接近は臆測を呼びそうだ。

 9月出版の近著で、橋下氏は「安倍自民1強」の弊害を指摘。「強い野党が必要」として野党勢力の結集を呼びかけている。野党結集を訴えてきたのは、小沢氏も同じだ。関係者によると、小沢氏は橋下氏の動向に強い関心を示しているという。

 橋下氏は近著で、小沢氏について「かつて自民党の中枢で権力闘争に揉まれ続けてきた人であり、権力の本質について一番理解されている」と最大限に評価。

 前原は橋下氏、小沢氏それぞれと定期的に会食しており、今回は2人のパイプ役を買って出たとみられる。

 来年夏に参院選を控え、リアリスト同士の橋下氏と小沢氏は野党結集に向け、何を話し合ったのか。安倍首相も戦々恐々のはずだ。

日刊ゲンダイ
2018/11/08
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