「金平の主張」

そもそも、私がワシントン支局長であった当時も、2015年被告が同支局長であった当時も、ワシントン支局長は、TBS報道局の組織の一員でしかなく、
また、TBSインターナショナルの一社員であるため、予算面及び人事面において制約を受けるため、
ワシントン支局長における採用については、単独で採否を決定する権限はありません。

したがって、ワシントン支局長にはプロデューサーを単独で現地採用する権限はなく、インターンの採用であっても、厳密に採用を行い、複数の者が面談してようやく採用ができたにすぎません。

被告は、原告に対し「インターンなら即採用」と言ったようですが、そのようなことはワシントン支局長としての厳密公正な支局運営の歴史が汚され、非常に憤りを感じます。


「山口の主張」

また、TBSワシントン支局長にはインターンを雇う権限はなかったのではないかとか、
当時、私はすでに支局長解任が内定していたのではないかという、私の人格を貶めるために流布された根拠に基づかない情報があったが、
これが事実でないことは、ワシントン支局長経験者である金平は容易に確認することができた。

たとえば、当時、私は来る大統領選に備えて、支局の情報収集能力を強化するために支局員の役割分担の変更を計画していた。

具体的には、実際にリサーチ能力のあるインターンを複数迎え入れていたし、撮影助手に特化した契約社員をよりリサーチ業務に重点を置いた陣容に変更しようとして、東京から派遣されていたカメラマンにも相談していた。

金平であれば、当時の支局員に電話一本すれば確認できることばかりだ。しかし、私の主張を補強する事実については、私本人への取材はおろか、周辺取材すら金平は一切していないのである。

事実確認の取材すら一切行わず、記者会見の場で「元同僚、部下が詩織さんにとった行動というのは、私は理解できないくらい怒りを覚えています」と述べる人物が、記者を名乗る資格などないことは自明のことである。