普天間閉鎖に伴う移設先は、いつの間にか辺野古沿岸、それも埋め立て基地となった。橋本内閣で辺野古移転作業を進めていた元キャリア官僚によれば、「辺野古埋立ては日本側の都合だった」。巨大公共工事で金儲けしたいゼネコンと政治家が背後にいる、というのだ。

 SACO最終報告通りに進めていれば、サンゴとジュゴンの海を土砂で埋める恒久的な基地など必要なかったのである。

 日米ロードマップでは2014年までに普天間基地は、キャンプシュワブの沖合に移設させることになっていたのである。

 SACOによれば、普天間閉鎖の条件はキャンプシュワブ沖に浮く海上基地であって、辺野古埋め立てではないのだ。

 「米軍普天間飛行場の移設先となる辺野古の埋め立て・・・」。マスコミが辺野古の枕言葉のように表現し、国民の頭に刷り込んできた。自民党のトリックに騙されてはいけない。