安倍晋三首相は14日、ロシアのプーチン大統領が前提条件なしの平和条約の年内締結を呼びかけたことに関し、年内にプーチン氏と会談する意向を表明した。日本記者クラブの自民党総裁選の討論会で「プーチン氏が平和条約が必要だと(締結に)意欲を示したことは間違いない。11月、12月の首脳会談が重要になっていく」と語った。

 首相は「日本の立場は北方領土問題を解決し、平和条約を結ぶものだ」と改めて領土問題の解決を先行させる考えを強調。一方で「プーチン氏の言葉から、さまざまなサインを受け取らなければならない」とも述べた。

 11月はパプアニューギニアでアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議、シンガポールで東アジアサミット(EAS)が、11月末から12月にかけてはアルゼンチンで主要20カ国・地域(G20)首脳会議が予定されており、いずれも日露首脳の出席が見込まれている。これらの国際会議に合わせ、プーチン氏と会談することを想定している。【光田宗義】

毎日新聞
9/14(金) 21:36配信
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