網タイツ姿が印象的な“永田町のファッションリーダー”、自民党の稲田朋美衆議院議員。これまで内閣府特命担当大臣や防衛大臣などを歴任、「財政再建」「ダイバーシティ(多様性)の推進」「憲法改正」などの政策に取り組んでいる。

 そんな稲田議員を、国会議員を若者目線から取材するAbemaTV『議員GO』(2日放送)は直撃。“原宿のファッションリーダー”として若い女性の支持を集め、政治家とのトークライブ経験もあるモデルの紗蘭が、稲田議員の地元・福井県を訪れ話を聞いた。

■眼鏡は“ダテ”、網タイツは地元・福井PRのため

地元の人から「小柄で、おしゃれな方」「聡明なイメージ」「真面目そう」「頭の切れる人。可愛い」との声があがる稲田議員。待ち合わせに指定されたのは、事務所ではなく眼鏡屋だ。稲田議員といえば、網タイツと並び眼鏡がトレードマーク。そのとおり眼鏡は30個ほど持っているというが、ある衝撃的な事実が明かされる。

 「実はダテ眼鏡。クールジャパン戦略担当大臣になった時、福井の眼鏡を発信しようと思って眼鏡をかけ始めて、今や“眼鏡の人”みたいになった。目は良いです(笑)」

福井県は鯖江市を中心に眼鏡フレームの国内生産シェア約96%を誇り、世界シェアの約20%を占めると言われている。鯖江市内には眼鏡に関わる工場が約500軒あり、熟練の職人が手作業で仕上げている。稲田議員はそんな“眼鏡の聖地”をアピールするため眼鏡をかけていた。

実は網タイツも福井をアピールするためのもの。しかし、防衛大臣になる際にやめるよう言われたそうで、「それから1回も履いていない。2年は履いていない」と告白。「似合うとか似合わないではなくて、福井のすばらしい経編(たてあみ)の技術を発信したくて、あえて網タイツを履いていた」とし、今後網タイツを再開することを誓った。

また、福井県は作付面積全国5位と「そば」の産地としても有名。手打ちそばを体験しながら、話は主婦としての顔も持つ稲田議員の得意料理に。稲田議員は「麻婆豆腐を週1回は作っている」といい、福井・上志比のにんにくと山椒を使った味付けがコツだと説明した。

■防衛大臣の1年は「試練だった」

 2人の話題はいよいよ政治に。力を入れている「多様性の推進」について稲田議員は、「少数派の人の立場も理解するということ。2年前にLGBTの特命委員会を党の中に立ち上げて、理解促進のための法律を次の国会に出せたらと今頑張っている」と話す。さらに、「2年前に法律を出そうと思ったが、党内の反対意見が大きかった。2年経って、少しずつ党内での理解とか世間でもLGBTの問題に対して取り上げてくれることが多くなっている。まずは理解することが重要」と認めることの重要性を繰り返し述べた。

 2005年に初当選し、政調会長や大臣を務めるなど政治の世界を駆け抜けてきた稲田議員。1番辛かった時のことを聞くと、「なんといっても防衛大臣の1年間。政治家になってからあまり挫折はなかったので、その1年間は試練だった」と告白。稲田議員は2016年に防衛大臣に就任するも1年後、南スーダンPKOの日報問題の責任を取って辞任している。「自分自身も反省することがあったし、本を読んだり、テレビを見たり、音楽を聴いたり。外に出るのがすごく嫌で、前に進むのも後ろに退くのもできないような気持ちになっていた。それからすぐに選挙だった時は試練。自分というよりも応援していてくれた人ががっかりして、それが辛かった」と振り返る。

また、今月20日に予定されている自民党総裁選。安倍総理と石破氏が立候補を表明しているが、稲田議員は「安倍総理」推しを明言。「私は安倍総理から誘われて政治家になっているし、思想・信条、歴史観も近い。日本の国益、経済、日本の存在感という意味で、安倍総理に代わるリーダーはいないと確信している」と語った。

では、稲田議員自身は総理大臣を目指していないのか?その問いには、「日本の名誉を守りたいとか、色々な思いがあって永田町に来ている。衆議院議員になった以上は、全ての人が総理大臣を目指していると思っている。目標は大きい方がいい。自分が思った以上のものにはなれない。一番大きな目標を置いて、一歩一歩努力していくことが重要」と答えた。

後日、稲田議員の東京事務所を訪れると、そこには網タイツを履いた稲田議員の姿が。「2年ぶりに網タイツを履いたが、やはり福井の素晴らしい技術を発信するために履き始めたので、これからも機会があったら履きたい」と意欲を見せた。

(AbemaTV/『議員GO』より)

AbemaTIMES
2018年09月08日 14:43
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